レーダーチャートは、クモの巣グラフとも呼ばれ、複数のデータを同じ円心を持つ複数の座標軸が構成するチャートで表示するチャートです。
競合製品との比較など、複数の記録のデータをカテゴリー別で比較するか、または標準値と比較するシーンに適していますが、レーダーチャートが表示できる多角形の数は限られているので、カテゴリー数が非常に多い場合には不適です。また、レーダーチャートは具体的なデータを直感的に表現することができません。
1.データの準備
1.帳票を新規作成し、データセットds1を作成します
2.既定のデータ接続FRDemoENを使用します。クエスト文は、以下の通りです。
SELECT *FROM Product join ProductCategoryon
on Product.CategoryID=ProductCategory.CategoryID
where ProductCategory.Category_name!="Daily necessities"
/*異常値を持つ"Daily necessities"を処理*/
2.チャートの挿入
1.ここでは、フローティングチャートとして、[レーダーチャート]を挿入します。フローティングチャートを挿入する方法について、フローティングチャートの挿入をご確認ください。
2.2種類のレーダーチャートを選択できます。
3.ここでは、一般的なレーダーチャートを例にします。[レーダーチャート]をクリックして、[OK]をクリックします。
4.フローティングチャートの大きさを調整します。
3.データのバインド
1.フローティングチャートをクリックして、右側のパネルで[データ]をクリックし、データバインドのコラムに入ります。
2.[データソース]を[データセットのデータ]にします。[データセット]は[ds1]にします。
3.[分類]:データセットのフィールド[Category_name]にします。[分類]は、データをグループ別に表示させるために必要な設定項目です。各分類は、レーダーチャートの1つのカテゴリーとして表示されます。ここでは、製品の[Category_name](飲み物、デザート)などが、ラベルとしてレーダーチャートの円周に表示されます。
4.[系列名を使用]:[フィールド名]を選び、[Inventory_quantity]、[Order_quantity]、[Re_order_quantity]を追加します。集計タイプは[合計]とします。[系列名を使用]では、どのフィールドを選び、表示させるか設定しています。追加されたフィールドは、エリアの色と共に凡例として表示されます。ここでは、在庫、注文数、再注文数を系列に追加しており、レーダーチャートでは、三色で表示されています。[系列名]では、各系列の表示名を設定できます。[集計タイプ]では、[なし]、[平均]、[最大値]、[件数]などが選択できます。[合計]を選ぶと、同じカテゴリーの数字を加算して、チャートに表示させます。
5.保存して、[プレビュー]をクリックします。設定済みのデータは、レーダーチャートで表示されます。下の画像の通りです。
4.スタイルの設定
1.右側の[スタイル]をクリックして、スタイルの設定画面に入ります。チャートには様々なタイプがありますが、大部分のスタイル設定項目は通用しています。詳しくは、「チャートスタイル」をご確認ください。
2.ここでは、チャートのタイトルのみを設定します。
[タイトル]に入ります。[コンテンツ]-[テキスト]では、チャートのタイトル[製品カテゴリレーダー]を入力すると、このタイトルがチャートの上の部分に表示されます。
5.系列スタイルの設定
1.右側の[スタイル]>[系列]をクリックして、系列スタイルの設定画面に入ります。汎用設定と違うレーダーチャートの系列スタイルについて紹介します。
2.色:レーダーチャートエリアの配色を設定できます。事前定義した配色から選ぶか、またはカスタマイズすることができます。
[事前定義配色]:事前定義した配色から選びます。配色をクリックすると、すぐに左側に変化が反映されます。
[カスタムコンビネーションカラー]:配色のカスタマイズ。
[グラデーションをカスタマイズ]:グラデーション色をカスタマイズして、軸にあるどれかの色で表示します。
3.表現形式:
4.線:
5.マーカー:
ポイントスタイル:[標準]と[カスタム]から選択できます。[カスタム]を選ぶと、ポイントイメージをアップロードすることができます。[標準]を選ぶと、タイプ、塗りつぶし、半径を設定できます。
[タイプ]:データポイントのスタイル。現在では9種類をサポートしています。
[塗りつぶし]:データポイントの色。[系列色]と[色]のカスタマイズができます。
[半径]:データポイントの大きさ。0.5刻みで調整できます。
6.面積:
6.極軸角度の設定
1.右側の[スタイル]-[系列]-[極軸角度]をクリックして、極軸角度の設定に入ります。[極軸角度]では、レーダーチャートの最も外側にある円周または多角形のスタイルを設定します。軸は、カテゴリーを表わします。汎用設定と違うので、ここで紹介します。
2.ラベル:
[軸ラベル]:軸のラベルを表示にするか、非表示にするか設定できます。
[文字]:ラベルのフォント、大きさ、色、斜体、太字の設定ができます。
[テキスト回転]:軸ラベルの方向を設定できます。設定できる範囲は-90~90です。
[ラベル間隔]:ラベルの間隔です。自動、または固定値にすることができます。
3.軸線スタイル
4.書式:
7.極軸直径の設定
1.右側の[スタイル]-[系列]-[極軸直径]をクリックして、極軸直径の設定に入ります。[極軸直径]では、レーダーチャートの円心から、外へ放射される目盛り線を設定できます。汎用設定と違うので、ここで紹介します。
2.ラベル:
[軸ラベル]:軸のラベルを表示にするか、非表示にするか設定できます。
[文字]:ラベルのフォント、大きさ、色、斜体、太字の設定ができます。
[テキスト回転]:軸ラベルの方向を設定できます。設定できる範囲は-90~90です。
[ラベル間隔]:ラベルの間隔です。自動、または固定値にすることができます。
3.値定義:
[値定義]:[一括設定]と[個別指定]から選択できます。[一括設定]では、カスタム最小値、カスタム最大値、カスタム主要目盛単位、カスタム対数の底を設定できます。[個別指定]では、[分類]、[最大値]、[最小値]をカスタマイズできます。
[カスタム最小値]:最小の目盛。
[カスタム最大値]:最大の目盛。
[カスタム主要目盛単位]:目盛の位置をコントロールできます。数式をサポートしています。
[カスタム対数の底]:目盛の位置をコントロールできます。例えば、=10にすると、目盛りは1、10、100、1000となります。
4.軸線スタイル:
5.書式:
軸ラベル書式:軸ラベルを[一般]と[カスタム]から選択できます。
8.特殊効果の設定
レーダーチャートの特殊効果に関する詳しい汎用設定方法について、「チャートの特殊効果」をご確認ください。
9.効果をプレビューする
スタイル設定が済んだレーダーチャートは下の画像の通りです。凡例をクリックすると、カテゴリーを表示、または非表示にすることができます。