一.概要
フロー地図は、一つの地点からもう一つの地点までの流れとその大きさを地図で表示する機能です。この機能は、主に貿易、交通、人口の遷移、ショッピングなどのシーンに向いています。流れは、それを表わす線の太さで規模と数量を表示していますので、遷移などの地理情報が分かりやすくなります。
フロー地図の特徴は、華麗で、大量のデータを表示できるビッグデータモードがあることです。ただし、データの大きさと変化を直接的に表現することができません。
二.操作手順
1.チャートの挿入
1.ここでは、フローティングチャートを例にします。[挿入]-[フローティング要素]-[フローティンググラフ]-[地図]から、[フロー地図]を選びます。大きさと位置を調整します。

2.グラフをダブルクリックして、右側のパネルでは[タイプ]の設定に入ります。地図境界は、[Southeast Asia]にします。GIS背景はmidnightにします。ズームレベルと中心点は、[自動]にします。

2.データのバインド
1.テンプレートデータセットを新規作成し、[ファイルデータセット]を選びます。下記のExcelファイルを選び、[第一行は列タイトルを含む]を有効にします。データをプレビューして、[OK]をクリックします。
Map_flow.xlsx

2.[データ]をクリックし、新規作成したFile1を開きます。
フロー地図のデータバインド設定は、以下の画像の通りです。

3.スタイルの設定
右側の[スタイル]をクリックして、スタイルの設定画面に入ります。チャートには様々なタイプがありますが、大部分のスタイル設定項目は通用しています。詳しくは、チャートスタイルをご確認ください。
フロー地図の[系列]設定には、[曲線]、[ビッグデータ]、[動画]など、ほかのチャートとやや違う設定項目があります。
曲線:フロー曲線のスタイルを設定します。
線の幅:フロー曲線の太さ。既定では0.5になっています。曲線を隠し、流れの動画のみ表示させたい時は、線の幅を0にします。ここでは、1に設定します。
曲率:フロー曲線の曲率。既定では30になっています。
不透明度:フロー曲線の不透明度。既定では100になっています。


動画:フロー曲線の動画のスタイルを設定します。
フロー動画:フロー曲線の動画効果を有効にするか設定します。既定では有効となっています。
サイクル:フロー動画の周期。既定では30秒になっています。ここでは、10秒に設定します。
運動方式:既定と、カスタム画像から選択できます。ここでは、[既定]にします。

4.効果をプレビューする
テンプレートを保存して、プレビューに入ります。効果は、下の画像の通りです。
