一.概要
帳票には、HSQLデータベースが組み込まれています。HSQLはマルチスレッド非対応のため、データの量が大きくなると、安定性が悪くなります。そこで、クラスターを使う時、またはデータ量が大きい時は、安定性のため、外部データベースの設定が必要です。
二.操作手順
1.データベースの設定
1.1.サポートできるデータベース
DB | バージョン | FineReport JARバージョン |
---|---|---|
RDS MySQL | - | 2019-05-20 |
MySQL | 5.1.73、5.5.31、5.5.46、5.5.56、5.6.22、5.6.31、5.7.16 | 制限なし |
8.0.11,8.0.16,8.0.20 | 2020-12-02 | |
SQL Server | 2000、2005、2008、2012、2014、2016 | 制限なし |
2017 | 2019-02-28 | |
Oracle | 10g、11g、12c | 制限なし |
DB2 | 9.7、8.2、11.1 | 2018-12-27 |
PostgreSQL | 9.4.7、9.5.0、9.5.2、9.6.0 | 2021-03-17 |
注意:ここでは、MySQL5.7.29バージョンに基づき配置します。ほかのデータベースを配置する際、何か不明点がありましたら、技術サポートにご連絡ください。
1.2.データベース容量
ユーザー数 | 権限項目の複雑さ | 推奨容量 |
---|---|---|
1~100 | 簡単 | 25M |
中レベル | 50M | |
100~2000 | 簡単 | 40M |
中レベル | 85M | |
複雑 | 150M | |
2000~30000 | 簡単 | 130M |
中レベル | 250M | |
複雑 | 500M |
2.初期設定で外部データベースを設定
1.初めてポータルに入る時から外部データベースの設定が可能になります。
2.設定の画面に入り、MySQL、SQL Server、Oracle、DB2の四種類からデータベースを選ぶことができます。データベースによって、自動でドライバーが変わります。
3.ここではMySQL5.7.29を例にします。データベースのパスワードを入力して、外部DBを利用をクリックします。設定が成功したら、ログインをクリックして、ログインページに入ります。
MySQLデータベースでは、デフォルト文字コードをutf8に設置し、デフォルト照合順序をutf8_binにする必要があります。
外部データベースに、すでにポータルデータがあれば、システムからヒントがポップアップされます。はいをクリックすると、ポータルのデータが消去され、データの導入が始まります。外部データベースにポータルのデーターがなければ、直接に導入が始まります。
移行が終わった後、ビルドインデータベースに戻りたい時、db.propertiesのファイルを削除して、プロジェクトを再起動すれば完了です。
ファイルのパース:%FR_HOME%\webapps\webroot\WEB-INF\config\db.properties
3.ポータルで外部データベースを設定
1.ポータルに入り、システム-システム管理-標準をキリックすると、外部データベースが設定済みとなっていることを確認できます。
2.初期化の時に外部データベースの配置をしていない場合、ここでは設定待ちを表示しています。クリックして設定できます。
3.設定済みを押して、データベース接続の設定情報を確認し、または設定を変え、新しいデータベースを使うことができます。
4.データベースの移行
1.ポータルで外部データベースを配置する時、データをデータベースに移行するかしないか選択することができます。既定ではオンとします。
初期化の時、外部データベースを配置していなければ、上の画像で示されたデータをデータベースに移行が表示されません。
2.データをデータベースに移行をオンにして、外部DBを利用をクリックすると、ポータルのデータは新しく配置されたデータベースに移行され、旧データのバックアップファイルが作成されません。
3.データをデータベースに移行をオフにします。
4.外部データベースが空白ではない場合、外部DBを利用をクリックして、データの移行をはじめます。バックアップファイルdb.properties.bakが作成され、以前のデータベースの配置情報を保存します。
5.外部データベースが空白の場合、ヒントがポップアップされ、データの移行とデータベースの利用を提示します。
5.データベースのバックアップ
1.外部データベースの配置が終わり、データの移行が完了すると、元のデータベースのファイルdb.properties が保存されます。
ファイルのパース:%FR_HOME%\webapps\webroot\WEB-INF\config\db.properties.bak。
2.すでに存在しているファイルは上書されます。外部データベースを利用する際、なにか異常などがありましたら、バックアップファイルを使って、元のデータベースへリカバリできます。