一.概要
1.予期効果
マルチデータソース:一枚の帳票のデータソースは複数のデータテーブル、あるいは複数の物理的データベースから由来するものを指します。「複数」とは二、三個ではなく、七、八個ないし十数個を意味し、簡単に単一データソースに転換できないことを指します。
分割:一枚の帳票の縦方向、横方向、または両方向は複数のエリアに分けられ、一般的にいうと、エリアごとのデータは異なるデータソースから成り立っています。
下図はマルチデータソース分割帳票です。ご覧ください。
2.実現方法
マルチデータソース分割帳票は通常、複雑な横方向タイトルと縦方向タイトルを必要とするため、デザインする際にまずタイトルを適切にデザインしてから、中間部分のデータをデザインしましょう。
データをデザインする時、対応の関連・フィルタを設定すればよいです。最後にテンプレートのデータ辞書などの表示設定を行います。
もう一つのマルチデータソース分割帳票を素早く作成する方法としては、エリアごとにデザインすることです。上図のように、まずスライス 1 をデザインし、確認を済ませた後、またスライス 2 をデザインします。繰り返して、最後にテンプレートのデータ辞書などの表示設定を行います。
二.例示
1.帳票作成
1.1.データ準備
データベースの FRDemo に接続し、四つのデータセットを新しく作成し、データセット名をそれぞれemployee、OrderDetail、Orders、productにします。対応するSQL文は下記の通りです(FRDemoENを使用しています)。
「employee」の SQL文:SELECT EMPID,title,EMPname FROM EMPLOYEE_copy
「产品」の SQL文:SELECT * FROM Products
「订单信息」の SQL文:SELECT orders.orderID,orders.empID,productID,quantity,(quantity*price) AS total FROM orders,ordersdetail WHERE orders.orderID=ordersdetail.orderID
「订单」の SQL文: select * from orders where shipmethod = "UPS"
1.2.帳票スタイル
帳票スタイルは下図の通りです。
1.スライス1の構成
分割エリア1はOrderとEmployeeによってグループを分けて統計します。中間データは左側のタイトルと上部のタイトルによって二重限定されます。下図の通りです。
セル | データセット | データ列 | 属性 |
---|---|---|---|
A3 | Order | Ship method | 既定 |
B3 | Employee | EmpID | 既定 |
D1 | Product | ProductType | 左から右へ展開、その他は既定 |
D2 | Product | ProductID | 左から右へ展開、その他は既定 |
D3 | Orderdetail | total | 集計-合計、 フィルター設定:EmpID と等しい 'B3 ' かつ ProductID と等しい 'D2' |
D4 | Orderdetail | quantity | 集計-合計、フィルター設定:EmpID と等しい 'B3 ' かつ ProductID と等しい 'D2' |
2.スライス2の作成
スライス2はTotalとQuantityを直接統計し、中間データは上部のタイトルだけに限定されます。下図をご覧ください。
セル | データセット | データ列 | 属性 |
---|---|---|---|
D5 | Orderdetail | Total | 集計-合計、 フィルター設定:productID と等しい 'D2' |
D6 | Orderdetail | Quantity | 集計-合計、 フィルター設定:productID と等しい 'D2' |
3.分割エリア3の作成
分割エリア3はTitleとEmpIDによってグループを分けて統計します。中間データは左側のタイトルと上部のタイトルによって二重限定されます。下図の通りです。
セル | データセット | データ列 | 属性 |
---|---|---|---|
B8 | Employee | Title | 既定 |
C8 | Employee | EmpID | 既定 |
E8 | Orderdetail | Total | 集計-合計、 フィルター設定:EmpID と等しい 'B7' かつ ProductID と等しい 'D2' |
E9 | Orderdetail | Quantity | 集計-合計、 フィルター設定: EmpID と等しい 'B7' かつ ProductID と等しい 'D2' |
2.形式設定
必要性によって、データの表示スタイル、形式、色などを設定します。
セルC4、C8、E2、E3に対して形式データ辞書の設定を行い、いずれもデータセットテーブルの形にします。具体設定は下図をご覧ください。
セル | データセット | データ表 | 実際値 | 表示値 |
---|---|---|---|---|
B3 | FEDemo | Employee | EmpID | EmpName |
B7 | FRDemo | Employee | EmpID | EmpName |
D2 | FRDemo | product | ProductID | ProductName |
他のセルの操作も同様なため、ここでは説明を省略します。
3.効果プレビュー
テンプレートを保存し、改ページプレビューをクリックすると上述の通りの効果が表示されます。