1.概要
1.アプリケーションシナリオ
時には、ファイルをサーバーまたはFTPにアップロードして保存したり、ファイルをダウンロードしたいことがあります。従来、FineReportは上記の機能を実現するために、関数を開発しなければなりませんが、コードの実装は比較的複雑な作業です。上記の機能を取り入れた当該プラグインをインストールすると、帳票のページを介して操作できるため、便利で迅速です。
2.機能の制限
同じファイルウィジェットに複数のファイルをアップロードする場合、ファイル名は手動設定できません。複数アップロードすると、ファイルが保存できなくなります。
ファイルのダウンロードと名前の変更機能は、拡張セル値が読み取れません。
ファイルのダウンロードパスでは数式を利用できません。
ダッシュボードではダウンロードすることができません。
ファイル削除はできません。
クラスター環境に対応していません。
モバイル端末では画像ファイルのアップロードのみサポートしています。他のファイルはアップロードやダウンロードできません。
2.プラグインの説明
1.プラグインのインストール
1.1プラグインの取得
弊社の担当者とお問い合わせください
1.2プラグインのインストール
1.3サンプル
注意:このプラグインは有償なので、本番環境で利用する場合ライセンスは必要です。
2.プラグインの機能
2.1.サーバーへのアップロード
テーブル入力属性画面では、書き込みタイプとしてサーバーにアップロードを選択できます。
同じ名前のファイルを上書きする:デフォルトでは無効となっています。無効の場合、同じ名前のファイルが自動でリネームされます。チェックを入れると、同じ名前のファイルが直接上書きされます。

2.2.FTPへのアップロード
テーブル入力属性画面では、書き込みタイプとしてFTPにアップロードを選択できます。
同じ名前のファイルを上書きする:デフォルトでは無効となっています。無効の場合、同じ名前のファイルが自動でリネームされます。チェックを入れると、同じ名前のファイルが直接上書きされます。

2.3.ファイルダウンロード
ハイパーリンク-リンクの追加のボタンが追加されます。次の図に示すように、ハイパーリンクを設定することで、サーバーからファイルをダウンロードできます。

3.設定項目フォーマット
| 設定項目 | 内容 | 例示 |
|---|---|---|
| アップロードパス/ファイルパス | 数式、固定値 |
|
| ファイル | 数式 |
|
| ファイル名 | 空、数式、固定值 |
|
| リネーム | 空、数式、固定值 |
|
注1:ファイル名が空の場合、アップロードされたファイル名はデフォルトで取得され、複数のファイルがアップロードできます。空でない場合、ファイル名が積み重な複数のファイルをアップロードできません。
注2:ダウンロードリネーム機能は、拡張セル値を読み取れません。ファイルのダウンロードパスは動的計算式を利用できません。
3.事例
1.帳票デザイン
1.FineReportデザイナでファイル-一般帳票新規作成をクリックします。
2.セルA1を選択し、セルA1にファイルウィジェットを追加し、ファイルタイプとして全てのファイルを選択します。下図の通りです:

2.サーバーへのアップロード
1.メニューバーのテンプレート-帳票書き込み属性をクリックして、カスタム書き込みタイプを追加します。サーバーへアップロードを選択し、サーバーの状況に基づいてディスクパス、ファイル、ファイル名を選択してください。下図の通りです:

具体的な設定項目を次のテーブルの通りです。
| 設定項目 | 事例 | 説明 |
|---|---|---|
| ディスクパス | "E:/file/" | ファイルの保存先 |
| ファイル | A1 | ファイルウィジェットのセルの番号 |
| ファイル名 | 空 | オプション
|
2.テーブルを保存して、書き込みプレビューをクリックしてファイルをアップロードし、書き込みをクリックします。ファイルの保存先からアップロードしたファイルを確認できます。下図の通りです。

3.FTPへのアップロード
1.テーブル入力属性画面では、書き込みタイプとしてFTPにアップロードを選択できます。その後、FTP設定をクリックして、FTPサーバーの情報を入力し、FTP設定を追加します。

2.新規FTP接続を作成するには、ユーザーは実際の状況に基づいて接続情報を入力する必要があります。下図の通りです:

3.下図のようにファイル情報を設定します。

具体的な設定項目を次の表に示します:
| 設定項目 | 事例 | 説明 |
|---|---|---|
| アップロードパス | "/FineReport Document" | ファイルの保存先 |
| ファイル | A1 | ファイルウィジェットの所属するセルの番号 |
| ファイル名 | 空 | オプション
|
| FTPサイト | Test | 本マニュアル3.3節のステップ2のFTP接続名 |
4.帳票を保存して、書き込みプレビューをクリックしてファイルをアップロードし、[送信]をクリックしてください。ファイルの保存先からアップロードしたファイルを確認できます。

4.ファイルダウンロード
1.=filename(A1)をセルA2に挿入します。これは、セルA1にアップロードされたファイル名を取得することを意味します。計算式に加えて、データセットフィールド、手書きのファイル名などを使用して設定することもできます。
2.セルA2を選択し、右側のプロパティパネルにファイルダウンロードタイプのハイパーリンクを追加します。具体的な設定は次のとおりです。
| 設定項目 | 事例 | 説明 |
|---|---|---|
| ファイルサービス | Default | サーバーまたはFTPからダウンロードできます。FTPの場合は、相応のFTP接続名を選択する必要があります。 |
| ファイルパス | "E:/file/" | ファイルの保存先ディスク又はFTPです。数式は非対応です。 |
| リネーム | 空 | オプション。ダウンロードされたファイフをリネームすることができますが、拡張セルから読み取れません。 |
| コードタイプ | UTF-8 | エンコーディング環境の設定に必要。 |

4.次の図に示すように、テーブルを保存し、書き込みプレビューをクリックします。ダウンロードハイパーリンクをクリックすればファイルのダウンロードが始まります。
