1.CHAR
CHAR(number):
指定された数値コードに対応する文字を返します。CHAR関数は、コンピュータの他のタイプの数値コードを文字に変換します。
Number: 文字が指定される数字に用いられます。1~65535(1と65535を含む)。
例示:
CHAR(88)は「X」が返されます。
CHAR(45)は「-」が返されます。
2.コード
CODE(text):
テキスト文字列最初の文字の数値コードを計算します。返されるコードは、コンピューターで使用される文字セットに対応しています。
Text:最初の文字コードのテキストまたはセル参照を計算する必要があります。
例示:
CODE("S")は83が返されます。
CODE("Spreadsheet")は83が返されます。
3.CONCATENATE
CONCATENATE(text1,text2,...):
いくつかの文字列を1つの文字列に結合します。
Text1,text2,...:単一のテキストに統合する必要があるテキスト項目は、文字、数字、またはセル参照である可能性があります。
注:CONCATENATE関数の代わりに「+」を使用してテキスト項目を統合することができます。数字の場合は、「+」を利用しても統合できず、直接に合算するしかありません。
例示:
CONCATENATE("Average ","Price")はAverage Priceが返されます。
CONCATENATE("1","2")は12が返されます。
4.ENDWITH
ENDWITH(str1,str2):
文字列str1がstr2で終わるか否かを判断します。
備考: str1とstr2のどちらも大文字と小文字を区別します。
例示:
ENDWITH("FineReport","Report")は trueが返されます。
ENDWITH("FineReport","Fine")は falseが返されます。
ENDWITH("FineReport","report")は falseが返されます。
5.ENMONEY
ENMONEY(value):
与えられたBigDecimal型の数値を、英語の通貨文字列に変換します。
例示:
ENMONEY(23.49) はTWENTY THREE AND CENTS FORTY NINEが返されます。
6.ENNUMER
ENNUMBER(value):
与えられたBigDecimal型の数字(100以内)を端数切り捨てで、英語の通貨文字列に変換します。
例示:
ENNUMBER(23.49) はTWENTY THREEが返されます。
注:結果が空白である場合は、数値を強制的にBigDecimal型に変換する必要があります。例: ENNUMBER(TOBIGDECIMAL(80))
7.EXACT
EXACT(text1,text2):
2つのテキストが同じかどうかを確認します。同じ場合、EXACT関数はTRUEを、そうでない場合はFALSEを返します。EXACT関数は大文字と小文字を区別できますが、書式の違いは無視されます。またEXACT関数を用いて入力文書の文字を検出することも可能です。
Text1:比較する必要のあるテキスト1
Text2:比較する必要のあるテキスト2
例示:
EXACT("Spreadsheet","Spreadsheet")は TRUEが返されます。
EXACT("Spreadsheet","S preadsheet")は FALSEが返されます。
EXACT("Spreadsheet","spreadsheet") はFALSEが返されます。
8.FIND
1.概要
文法 | FIND(find_text,within_text,start_num) | 指定されたインデックス(start_num)から、初めて出現した文字列(find_text)の位置を返します。 |
---|---|---|
パラメータ1 | Find_text | 検索する必要のあるテキストまたはテキストを含むセル参照。 注: find_textがwithin_texにない場合、FIND関数は値0を返します。 |
パラメータ2 | Within_text | 検索する必要のあるテキストまたはセル参照が含まれています。 within_textのインデックスは1から始まります。start_numを省略すると、1と見なされます。 注:バージョン10.0.8からこのルールとなっています。それ以前のバージョンでは、within_textのインデックスが0から始まります。 |
パラメータ3 | Start_num | 検索対象となる文字のインデックス位置を指定します。 |
2.注意事項
start_numが0以下の場合、FIND関数はエラーメッセージ *VALUE! を返します。
start_numがwithin_textの長さより大きい場合、FIND関数は0を返します。
find_textが空白テキストの場合、FIND関数は検索文字列の最初の文字(start_numまたは1と番号付けされた文字)にマッチします。
3.例示
数式 | 結果 | 備考 |
---|---|---|
FIND("I","Information") | 1 | InformationにおけるIの位置を返します。つまり、戻り値は1です。 |
FIND("i","Information") | 9 | |
FIND("o","Information",2) | 4 | |
FIND("o","Information",12) | 0 | |
FIND("o","Information",-1) | *VALUE! |
9.FORMAT
FORMAT(object,format):objectのformat形式を返します。
objectにはフォーマットできるオブジェクトが必要です。String、数値、Object(一般的にはDate, Time)。
例示:
FORMAT(1234.5, "#,##0.00") は1234.50を返します。
FORMAT(1234.5, "#,##0") は1234を返します。
FORMAT(1234.5, "¥#,##0.00")は¥1234.50を返します。
FORMAT(1.5, "0%") は150%を返します。
FORMAT(1.5, "0.000%") は150.000%を返します。
FORMAT(6789, "##0.0E0") は6.789E3を返します。
FORMAT(6789, "0.00E00")は6.79E03を返します。
FORMAT(date(2007,1,1), "EEEEE, MMMMM dd, yyyy") は月曜日、一月01、2007を返します。
FORMAT(date(2007,1,13), "MM/dd/yyyy") は01/13/2007を返します。
FORMAT(date(2007,1,13), "M-d-yy") は1-13-07を返します。
FORMAT(time(16,23,56), "h:mm:ss a")は4:23:56 午後を返します。
注:formatによる日付操作では、日付は必ず、年が小文字のyyまたはyyy、月が大文字のMまたはMM、日付が小文字のdまたはddのように、大文字と小文字を区別する必要があります。
10.INDEXOF-指定した位置にある文字を返します
1.文字列から文字を抽出する
文法 | INDEXOF(str1,index) | 文字列str1のindex位置の文字を返します。 |
---|---|---|
パラメータ1 | str1 | ターゲット文字列 |
パラメータ2 | index | 指定される位置、数字 |
戻り値 | String | - |
indexは0からカウントされます。
INDEXOF("FineReport",0)FINDEXOF("FineReport",2)nINDEXOF("FineReport",9)t
2.配列から文字を抽出する
文法 | INDEXOF(array,index) | 配列のindex位置にある要素を返します。 |
---|---|---|
パラメータ1 | array | ターゲット配列 |
パラメータ2 | index | 指定される位置、数字 |
戻り値 | String | - |
2.注意事項
indexは1からカウントされます。
3.例示
INDEXOF(ARRAY("a","b","c"), 1) | a |
11.LEFT
LEFT(text,num_chars):指定された文字数に基づいて、テキスト文字列の最初または最初の数文字を返します。
Text:文字を選択する必要のあるテキスト文字列またはセル参用が含まれています。
Num_chars:返される文字列の長さを指定します。
注: Num_charsの値は0以上でなければなりません。
num_charsがテキスト全体の長さより大きい場合、LEFT関数はすべてのテキストを返します。
num_charsを省略すると、既定値は1になります。
例示:
LEFT("FineReport",6)は「FineRe」を返します。
LEFT("FineReport")は「F」を返します。
セルA3に「Tokyo」が含まれている場合:
LEFT(A3,2)は「To」を返します。
12.LEN
LEN(text):テキスト文字列の文字数を返します。
Text:文字列です。スペースも文字としてカウントされます。
例示:
LEN("Evermore software")は17を返します。
13.LOWER
LOWER(text)
すべての大文字を小文字に変換します。
Text:小文字に変換する必要のあるテキスト文字列。LOWER関数は、テキスト文字列のアルファベット文字以外を変換しません。
例示:
LOWER("A.M.10:30")はa.m.10:30を返します。
LOWER("China")はchinaを返します。
14.MID
MID(text,start_num,num_chars)
指定される文字位置から始まる一定数の文字を返します。この数はユーザが指定します。
Text:抽出される文字を含むテキスト文字列。
Start_num:テキストの抽出を開始する位置。テキストの最初の文字のstart_numは1で、これによって類推します。
Num_chars:文字の長さを返します。
注:
start_numがテキスト長より大きい場合、MID関数は「」(空のテキスト)を返します。
start_numがテキスト長より小さく、start_numとnum_charsがテキスト長より大きい場合、MID関数はstart_numで指定された先頭文字から末尾文字までのすべての文字を返します。
start_numが1未満の場合、MID関数はエラーメッセージ*VALUE!を返します。
num_charsが負数の場合、MID関数はエラーメッセージ*VALUE!を返します。
例示:
MID("Finemore software",10,8)はsoftwareを返します。
MID("Finemore software",30,5)は""(空のテキスト)を返します。
MID("Finemore software",0,8)は*VALUE!を返します。
MID("Finemoreソフトウェア",5,-1)は*VALUE!を返します。
15.NUMTO
NUMTO(number)
numberの日本語表現を返します。
例示:
NUMTO(2345)は二千三百四十五を返します。
16.PROPER
PROPER(text)
テキストの先頭文字とスペース以降の先頭文字を大文字に、他の文字を小文字に変換します。
Text:テキストに変換する必要がある数式、二重引用符で参照されるテキスト文字列、またはセル参照。
例示:
PROPER("Finemore Integrated Office")は「Finemore Integrated Office」を返します。
PROPER("100 percent")は「100 Percent」を返します。
PROPER("SpreaDSheEt")は「Spreadsheet」を返します。
17.REGEXP
1.REGEXP(str, pattern)
文字列strが正規表現patternにマッチしているか判断します。例示:
REGEXP("aaaaac","a*c")はtrueを返します。
REGEXP("abc","a*c")はfalseを返します。
2.REGEXP(str, pattern, intNumber)
文字列strが、与えられたパターンintNumberを持つ正規表現patternにマッチするか判断します。
注:intNumberパターンは以下の通りです
CASE_INSENSITIVE = 0 ——大文字と小文字を区別しないでマッチングします。
Unicode に準拠した大文字と小文字を区別しないでマッチングします。既定では、US-ASCII 文字セットの文字だけでマッチします。UNICODE_CASEを指定できます。
MULTILINE = 1 ——複数行モードを有効にします。
DOTALL = 2 ——dotallモードを有効にします。
dotallモードでは、表現式は行終了文字を含むあらゆる文字にマッチできます。既定では、この表現式は行終了文字にマッチングしません。
UNICODE_CASE = 3——Unicodeを意識した大文字小文字の折りたたみを有効にします
このフラグを指定した後、CASE_INSENSITIVEフラグが有効になると、大文字と小文字を区別しないマッチングが、Unicode Standardに準拠して行われます。
CANON_EQ = 4——標準等価を有効にします。
このフラグを指定したときは、2つの文字の完全な正規分解がマッチした場合に限り、それらの文字がマッチしているとみなされます。
UNIX_LINES = 5——Unix行モードを有効にします。
このモードでは、.、^と$の動作では、'\n'行終了文字のみが認識されます。
LITERAL = 6——テンプレートリテラル解析を有効にします。
このフラグを指定すると、指定パターンの入力文字列は、リテラル文字のシーケンスとして扱われます。入力シーケンスのメタ文字またはエスケープシーケンスには特別な意味はありません。フラグCASE_INSENSITIVEとUNICODE_CASEは、このフラグと一緒に使用することはマッチングに影響を与え、他のフラグは冗長になります。
COMMENTS = 7——モードでは空白とコメントが許可されています。
このモードでは、空白は無視され、#で始まる埋込みコメントは行末まで無視されます。
例示:
REGEXP("Aaaaabbbbc","a*b*c", 3)はtrueを返します。
REGEXP("Aaaaabbbbc","a*b*c", 1)はfalseを返します。
18.REPLACE
1.REPLACE(text, texttoreplace, replacetext)
指定されたテキストに基づいて、元のテキストの内容を別のテキストに置き換えます。
テキスト:書式情報を含まない文字や文字列のこと
text:元のテキストまたはセル参照。
texttoreplace:置換前のテキスト。
replacetext:置換後のテキスト。
例示:
REPLACE("abcd", "a", "re")は「rebcd」を返します。即ち、 abcdの中の文字aをreで置き換え、新しい文字列rebcdを形成する。
セルa1が[saasas]の場合、REPLACE(a1,"a","B")は【sBBsBs】を返します。
2.REPLACE(old_text,start_num,num_chars,new_text)
指定された長さに応じて、原文の位置や長さが指定される内容を他のテキストに置き換えます。
Old_text:元のテキストまたはセル参照。
Start_num:置換の開始位置。
Num_chars: 置換の長さ、つまり置換されるテキストの文字数。
New_text:置換するテキスト。
例示:
REPLACE("0123456789",5,4,"*")=“0123*89”
REPLACE("1980",3,2,"99")=“1999”。
注:
セル参照、位置と長さを表す数字には引用符を付けることはできません。オリジナル、置換、置換されたテキストには英語の引用符を付ける必要があります('か"かは区別しません)。
1つ目は対象となるすべてのテキストを置換すること;2つ目は指定位置のテキストのみを置換すること。
19.REPEAT
REPEAT(text,number_times)
指定された回数に応じてテキストを繰り返し表示します。REPEAT関数は、同じ文字列を表示し、セルを埋めることができます。
Text:繰り返し表示するテキストまたはテキストを含むセル参照が必要です。
Number_times:テキストの繰り返し回数を指定し、また、正数と指定します。number_timesが0の場合、REPEAT関数は「」(空白テキスト)を返します。number_timesが整数ではない場合は、小数点以下の端数を切り捨てます。REPEAT関数で作成される文字列は、通常、32767 文字までです。
注: この関数は、ワークシートに簡単なヒストグラムを作成するために使用できます。
例示:
REPEAT("$",4)は$$$$を返します。
セルB10の内容がこんにちはの場合:
REPEAT(B10,3)はこんにちはこんにちはこんにちはを返します。
20.RIGHT
RIGHT(text,num_chars)
指定した文字数に基づいて、右端からテキスト文字列の最後の1文字または数文字を返します。
Text:文字の抽出対象となるテキスト文字列またはセル参照が含まれています。
Num_chars:RIGHT関数がテクスト文字列から抽出した文字数を指定します。Num_charsは0以下では不可です。
num_charsがテキストの長さよりも大きい場合、RIGHT関数はテキスト全体を返します。num_charsを指定しない場合、既定値は1です。
例示:
RIGHT("It is interesting",6)は「esting」を返します。
RIGHT("Share Holder")は「r」を返します。
RIGHT("Huge sale",4)は「sale」を返します。
21.SPLIT
SPLIT(String1,String2)
String2をString1で分割した文字列の配列を返します。
String1:二重引用符で囲まれた文字列。
String2:二重引用符で囲まれた区切り文字。例えば、コンマ","
注:
引数が1つしかない場合は、エラーが返されます。
複数のパラメータがある場合、最初の2つだけが使われます。
例示:
SPLIT("hello,world,yes",",") は["hello","world","yes"]を返します。
SPLIT("this is very good"," ") は ["this","is","very","good"]を返します。
22.STARTWITH
STARTWITH(str1,str2)
str1がstr2で始まるか判断します。
注:str1とstr2のどちらも大文字と小文字を区別します。
例示:
STARTWITH("FineReport","Fine")はtrueを返します。
STARTWITH("FineReport","Report")はfalseを返します。
23.SUBSTITUTE
SUBSTITUTE(text,old_text,new_text,instance_num)
テキスト文字列のold_textをnew_textに置き換えます。
Text:文字を置換する必要のあるテキスト、またはテキストを含むセル参照。
Old_text:置換が必要なテキスト
New_text: old_textを置換するテキスト
Instance_num:何回目に現れるold_textをnew_textに置き換えるかを指定します。instance_numが指定されている場合、指定された場所のold_textのみが置き換えられます。そうしなければ、文字列に表示されるold_textは全部new_textに置き換えられます。
例示:
SUBSTITUTE("data base","base","model")はdata modelを返します。
SUBSTITUTE("July 28, 2000","2","1",1)はJuly 18, 2000を返します。
SUBSTITUTE("July 28, 2000","2","1")はJuly 18, 1000を返します。
SUBSTITUTE("July 28, 2000","2","1",2)はJuly 28, 1000を返します。
24.TODOUBLE
TODOUBLE(text)
テキストをDoubleオブジェクトに変換します。
Text:変換が必要なテキスト。
例示:
TODOUBLE("123.21")はnew Double(123.21)を返します。
25.TOINTEGER
TOINTEGER(text)
テキストをIntegerオブジェクトに変換します。
Text:変換が必要なテキスト。
例示:
TOINTEGER("123")は123を返します。
26.TRIM
TRIM(text)
テキスト内のすべてのスペースをクリアします。単語間のスペースを除いて、不規則なスペースを持つテキストにも使用できます。
Text:スペースをクリアする必要があるテキスト。
例示:
TRIM(" Monthly Report")はMonthly Reportを返します。
27.UPPER
UPPER(text)
テキスト内のすべての文字を大文字に変換します。
Text:大文字に変換する必要のあるテキスト、またはテキストを含むセル参照が必要です。
例示:
UPPER("notes")は「NOTES」を返します。
セルE5の値が「Examples」の場合:
UPPER(E5)は「EXAMPLES」を返します。