一.概要
1.バージョン
帳票サーババージョン |
11.0.4 |
2.応用シーン
プロジェクトの稼働時間が増えるにつれて、メモリ使用量も大きくなり、ユーザはどのファイルをクリアできるか気になるものです。
1)多くの最終的には不要となるシステム中間ファイルは、生成時にメモリなどの要因が考慮されていないため、継続的に生成され、クリアされません。
2)プロジェクトシステム内のゴミファイルが増え続け、適時にクリアされない場合、システムの稼働状態に影響を与え、システムダウンタイムを引き起こす可能性もあります。
3)ユーザは、プロジェクトが大きな容量を占有せず、ディスクスペースを節約することを望んでいますが、クリア可能なファイルの判別が困難です。
4)ログなどのファイルを手動でクリアするのは時間がかかりすぎるため、ユーザは運用保守の時間コストを削減したいと考え、自動クリアメカニズムの設定を希望しています。
3.機能紹介
FineReport は「ディスククリア」機能に対応します。ユーザは安全かつ手軽にディスクをクリアでき、業務ファイル紛失のリスクを伴わず、ディスク問題によるダウンタイムを防止します。
1)「ディスククリア」機能を提供します。
2)一部のファイルに対して、自動クリアのロジックを設定することができます。
3)ディスクを効率的にクリアしてリソースを節約するとともに、ディスクのダウンタイムを防止できます。
二.クリアロジック
ディスククリア機能には、自動クリアと手動クリアの 2 種類が含まれています。
· 自動クリアにはフロントエンドの設定項目がなく、バックグラウンドで直接実行されます。
· 手動クリアについては第3章を参照してください。
ディスククリアの内容とロジックは以下の表の通りです:
フォルダ/ ファイル | 用途 | 自動クリア | 手動クリア |
backup | 1)ファイルパス:デフォルトパスは %FR_HOME%\webapps\webroot\backup バックアップファイルのパスはカスタムの場合は、指定されたカスタムパスをスキャンする クリアに注意 | 自動クリアに非対応 | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 3ヶ月を超えるファイルのクリアを推奨 3ヶ月以内のファイルは非表示 |
schedule | 1)ファイルパス: %FR_HOME%\webapps\webroot\WEB-INF\schedule 2)ファイルの用途: スケジューラタスクで生成された中間ファイルを保存 3)クリア可能な範囲: クリアを推奨 | 自動クリアに非対応 | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 12ヶ月を超えるファイルのクリアを推奨 12ヶ月以内のファイルは非表示 |
assets/vcs | 1)ファイルパス: %FR_HOME%\webapps\webroot\WEB-INF\assets\vcs 2)ファイルの用途: バージョン管理ファイル 3)クリア可能な範囲: 直近30日分のファイルを保持し、それ以外はすべてクリア可能 4)クリアレベル: クリアを推奨 | 直近30日分のファイルを保持し、それ以外をクリア | ファイルは日付ごとに表示されず、30日より前の全ての過去バージョンファイルが一括で表示され、チェックを入れると、それらの全てをクリア 30日を超えるファイルのクリアを推奨 30日以内のファイルは非表示 |
treasures | 1)ファイルパス: クリアを推奨 | 直近12ヶ月分のファイルを保持し、それ以外をクリア | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 12ヶ月を超えるファイルのクリアを推奨 12ヶ月以内のファイルは非表示 |
fanruan.log | 1)ファイルパス: クリアに注意 | 直近3ヶ月のデータを保持し、それ以外をクリア | 手動クリアに非対応 |
dump | 1)ファイルパス: クリアを推奨 | 直近1週分のファイルを保持し、それ以外をクリア | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 1週を超えるファイルのクリアを推奨 1週以内のファイルは非表示 |
Catalina.log | 1)ファイルパス: クリアに注意 4)注意事項: Tomcat配下の当該ログが分割されていない場合は、クリアしない | 直近1週分のファイルを保持し、それ以外をクリア | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 1週を超えるファイルのクリアを推奨 1週以内のファイルは非表示 |
Catalina.out | 1)ファイルパス: %TOMCAT_HOME%\logs\ Catalina.out 2)ファイル用途: Tomcatの標準出力および標準エラーログ 3)クリアレベル: クリアに注意 4)注意事項: Tomcat配下の当該ログが分割されていない場合は、クリアしない Windowsシステムにおいて、該当ファイルが存在しない場合、クリアは実行されない | 直近1週分のファイルを保持し、それ以外をクリア | ファイル階層は具体的な日付(日単位)まで直接表示され、ユーザはクリア範囲を手動で選択するだけで済む 1週を超えるファイルのクリアを推奨 1週以内のファイルは非表示 |
三.手動クリア
1.ディスクスキャン
管理者としてFineReportポータルにログインし、[システム]-[スマート運用保守]-[ディスク運用保守]-[ディスククリア]をクリックします。
スキャン対象となるファイルタイプを選択し、「スキャン開始」をクリックすると、手動でクリア可能な不必要ファイルのスキャンが即座に開始されます。以下の図のように:

スキャン過程中に「スキャンを停止」をクリックすると、スキャンが終了し、これまでに検出された不必要ファイルが表示されます。以下の図のように:

スキャン完了後、プラットフォームはスーパー管理者に「ディスクスキャン完了、「スマート運用保守->ディスク運用」画面へ確認してください。」というメッセージを送信します。以下の図のように:

スキャン完了後:
1)ユーザにクリア可能なファイルの総サイズを通知します。
2)ユーザはツリー階層を展開して、クリア可能なファイルを確認できます。
3)単一ファイルのサイズを確認できます。
4)「リスキャン」をクリックすると、クリア対象ファイルのスキャンが再開されます。

2.ファイルクリア
スキャン完了画面で、クリア対象となるディスクファイルを選択し、「クリア」をクリックすると、「選択されたファイルおよびデータは削除されます(復元できません)。」というヒントがポップアップされます。
「確定」をクリックすると、指定したディスクファイルのクリアが直ちに開始されます。

クリア過程中に「クリアを停止」をクリックすると、処理が中断されます。既にクリアされたファイルは復元できません。以下の図のように:

クリア完了後、プラットフォームはスーパー管理者に「ディスククリア完了、「スマート運用保守->ディスク運用」画面へ確認してください。」というメッセージを送信します。
クリア完了後、ユーザに「クリア完成、クリア済みファイルサイズはXXXMB」と通知します。以下の図のように:

四.自動クリア
1)管理者としてFineReportポータルにログインし、[システム]-[スマート運用保守]-[ディスク運用保守]-[ディスククリア]-[グローバル設定]をクリックします。
2)「自動クリア」を有効にすると、[自動クリア時間間隔]の設定が可能となり、「保存」をクリックします。
3)有効にすると、設定された間隔で、午前2時半に自動クリアに対応する内容の自動検出及びクリアを実行します。以下の図のように:
