一.概要
実際の業務は複雑であることが多く、1 つのコンポーネントの計算結果だけで分析の結論を支えることが困難です。重要な情報を取得するためには、複数のコンポーネントの連動が必要になります。
「④データの可視化(下)」の紹介を完了すると、新規ユーザ向けのデータ処理と可視化コンポーネントの制作プロセスが成功裏に終了します。
本章では、コンポーネントをダッシュボードに表示し、コンポーネント間のインタラクティブな分析を行う方法を学びます。
二.応用シーン
本文の例で学ぶいくつかの機能シナリオを簡単に説明します。
1.コンポーネントのインタラクション(OLAP)紹介
コンポーネントのOLAP機能により、データアナリストは複数のデータディメンションを効率的にダッシュボードで分析でき、業務担当者は自分の分析操作に基づいてダッシュボードから迅速かつ柔軟な応答を得ることができます。
ドリルダウン:実際にダッシュボードを使用する際には、通常はまず統計チャートを通じてマクロの視点からビジネス上の問題を把握します。その後、ページ内でのドリルダウン連動を使用して段階的に詳細データに掘り下げ、最終的に問題の原因となる具体的なデータを特定します。
ジャンプ:1つのダッシュボードから別のダッシュボード(または別のウェブページ)にジャンプする機能を実現できます。また、ジャンプ時にフィルタリングフィールドを設定し、同時にデータをフィルタリングすることも可能です。
連動:コンポーネント間に論理関係がある場合、1つのコンポーネントの値をクリックすると、他の関連コンポーネントが連動して変化し、関連するデータが絞り込まれます。
三.シナリオ例
1.ドリル
データを掘り下げていくことで、問題を発見することが多いです。
「粗利益および前期比成長率の変動状況」において、8月の粗利益が明らかに減少することが分かりました。
「粗利率」を通じて原因を分析します。粗利率が低いほど、粗利益が下落しやすくなるためです。
まず、グループ表を作成し、商品販売のディメンションに対して、地域から店舗ごとの特定商品までの粗利率をドリルダウンし、問題を発見します。
1.1 計算フィールドの追加
をクリックして、新しいコンポーネントを追加します。次に、[...]をクリックして[計算フィールドを追加]を選択し、フィールド名を「粗利率」とします。数式:SUM_AGG(粗利益)/SUM_AGG(売上高)。
数式の説明:
数式 | 数式の説明 |
---|---|
SUM_AGG(粗利益) SUM_AGG(売上高) | 対応するディメンションにおける「毛利額」と「売上額」、ディメンションの変化に応じて変動する動的な値を取得します。 SUM_AGG:現在の分析ディメンションに基づいて、指標フィールドの合計値を動的に返します。 |
SUM_AGG(粗利益)/SUM_AGG(売上高) | /:除法を表し、比率の計算に使用されます。 |
1.2テーブルの作成
階層ドリルダウンの商品粗利率分析表を作成します。
1)フィールド「都道府県」の横にあるアイコンをクリックし、[ドリルディレクトリを作成]を選択します。その後、フィールド「市町村」「店舗名」「商品名」を順にドラッグし、「都道府県 > 市町村 > 店舗名 > 商品名」の階層ドリルダウンを実現します。
2)左側からフィールドをドラッグします:ディメンションはドリルダウンディレクトリの「都道府県」、指標は「粗利率」、「粗利益」、「コスト」、「売上高」です。
3)指標フィールドの横にあるアイコンをクリックし、プルダウンリストで数値形式を変更します。「粗利率」を「パーセンテージ」に、「粗利益」、「コスト」、「売上高」の数量単位を「万」に変更します。
4)完了後、コンポーネントの名前を「粗利率の分析」に変更します。
ただし、この時点でのドリルダウン表は、全ての月の粗利率を表示しています。特定の月(例えば8月)の状況を分析したい場合は、ダッシュボードに「年月フィルタ」のコンポーネントを追加する必要があります。
2.フィルタリング
1)ダッシュボードに「粗利率の分析」コンポーネントを追加します。
2)[フィルタ]-[年月]をクリックし、年月フィルタコンポーネントを追加します。「販売日付(年月日)」フィールドを選択し、右側のフィールドバーにドラッグして[確定]をクリックします。
3)特定のコンポーネントをフィルタリングしたくない場合、フィルタコンポーネントを選択し、[編集]をクリックし、[制御範囲]で該当するコンポーネント名のチェックを外せば無効にできます。
4)商品種類でデータをフィルタリングします。ユーザが特定の種類の商品データを確認したい場合は、[テキストフィルタコンポーネント]での[プルダウン]を追加します。手順は上記と同じです。コンポーネントのタイトルを「商品種類」に変更し、[確定]をクリックします。
3.連動
同じテーブルから作成されたコンポーネントでは、テーブル内のデータをクリックすると、連動フィルタリングが行われます。例えば、「野菜」をクリックすると、他のコンポーネントが野菜に関する情報をフィルタリングします。
コンポーネントの左上にある[連動項目をクリア]、またはダッシュボード上部の[連動効果をクリア]をクリックすることで、デフォルト状態に戻すことができます。
「異なる商品種類の売上高分析」コンポーネントをクリックしても、「粗利益および前期比成長率の変動状況」が連動しないようにするにはどうすればよいですか?
「異なる商品種類の売上高分析」コンポーネントの横にあるアイコンをクリックし、プルダウンリストで[連動設定]を選択します。「粗利益および前期比成長率の変動状況」コンポーネントのの左上部にあるアイコン
をクリックし、双方向連動を解除します。
4.ジャンプ設定
ユーザが現在のダッシュボードから別のページに移動する必要がある場合(通常のウェブページ、他のダッシュボード、FineReportテンプレートなどに移動可能)、ジャンプ機能を使用できます。
ジャンプを設定するコンポーネントの横にあるアイコンをクリックし、プルダウンリストで[ジャンプ設定]を選択すると、ジャンプを設定できます。
四.次のステップ
すべてのコンポーネントをダッシュボードに追加してから、コンポーネントの可視化とインタラクティブな表示が完了します。次の章「⑦ダッシュボードのレイアウト美化」に進み、ページの美化方法を紹介します。