一.概要
前節では一般多データソース帳票を紹介しましたが、実際運用の時、クロス帳票における行列と集計計算データは異なるデータベースから取得したのも珍しくありません。
下図の通り、この帳票において、「Project Number」「Financial arrangements required」「Unit self financing」「Other funds」はすべて異なるデータセットから取得したものです。
二.事例
1.帳票作成
1.1.データセットの新規作成
データベースのデータテーブルに関しては、「Index」と「Project Name」は一つのテーブルに保存され、その他に「Project Number」「Financial arrangements required」「Unit self financing」「Other funds」という四つのテーブルがあります。
いずれのテーブルもIDフィールドを通して「Project Name」テーブルと関連づけられています。下記は五つのビルトインデータセットです。
注:データセットのパネルで追加ボタンをクリックし、ビルトインデータセットを選定することでビルトインデータセットを新規作成でき、データを直接追加することができます。
詳細はビルドインデータセットを参照してください。
1.「Project Name」(ID、Project Name)——project
2.「Project Number」(ID、数量)——totalNum
3.「Unit self financing」(ID、Amount)——Company
4.「Financial arrangements required」(ID、Amount)——Financial
5.「Other funds」(ID、Amount)——Other
1.2.帳票スタイル
帳票スタイルは下図の通りです。
2.データ設定とフィルタ設定
データ列を順番にセルにドラッグし、設定は下図の通りです。
B4 | project | Project Name | データをグループ分けに、上から下へ縦方向に展開するように設定し、その他は既定に従います。 |
---|---|---|---|
C4 | totalNum | Num | データを集計-合計、展開しないように設定します。データ列のフィルタ条件を ID と等しい project.ID に設定します。その他は既定に従います。 |
E4 | Financial | Amount | データを集計-合計、展開しないように設定します。データ列のフィルタ条件を ID と等しい project.ID に設定します。その他は既定に従います。 |
F4 | Company | Amount | データを集計-合計、展開しないように設定します。データ列のフィルタ条件を ID と等しい project.ID に設定します。その他は既定に従います。 |
G4 | Other | Amount | データを集計-合計、展開しないように設定します。データ列のフィルタ条件を ID と等しい project.ID に設定します。その他は既定に従います。 |
例:セルC4のデータ設定とフィルタ設定は下図の通りです。
他のセルの操作も同様なため、ここでは説明を省略します。
3.番号と数式
番号の追加と集計の計算を必要とするセルに数式を書き込みます。下図をご覧ください。
セル | 数式 | その他の設定 |
---|---|---|
A4 | =&B4 | 右クリックして、展開属性において左親セルをB4に設定する。 |
D4 | =sum(E4:G4) | なし |
C5 | =sum(C4) | なし |
D5 | =sum(D4) | なし |
E5 | =sum(E4) | なし |
F5 | =sum(F4) | なし |
G5 | =sum(G4) | なし |
説明:上記帳票におけるデータは五つの異なるデータセットから取得したものです。帳票のデータ列関連付けで異なるデータセットのデータを関連付けて一つのテーブルに表示させます。それで、普通の帳票処理方法のように、複雑なSQL文で五つのデータセットを単一データソースに結合させることが避けられます。帳票作成のハードルと帳票デザイナーのSQL知識への要求も大幅に下げられます。