一.概要
1.機能の概要
本マニュアルでは、スタンドアロンのアップグレード補助ツールを使用して、10.0のWebプロジェクトを11.0バージョンにアップグレードできます。更新内容は、JARパッケージ、プラグイン、各種設定ファイル、FineDBデータシートなどの互換性のあるアップグレードを含みます。
1.ワンクリックで実行でき、インストール不要
2.日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語に対応
3.Windows、Linuxに対応
2.アップグレード方法
1.ライセンス取得済みで利用可能な10.0プロジェクトを用意します。アップグレードする前は販売担当に連絡して、ライセンスの移行を申請してください。アップグレード後は、もう一度ランセンスを取得する必要があります。
2.アップグレードツールは、JARファイルバージョン2020-08-04以降のFineReport 10.0のアップグレードのみをサポートしています。現在、アップグレードツールでは、バージョン10.0からバージョン11.0.3へのアップグレードのみがサポートしています。
注:アップグレードツールはレポートプロジェクト用です。ローカルデザイナは、自分でバージョン11.0のデザイナをダウンロードし、レポートプロジェクトにリモートで接続する必要があります。
二.アップグレード手順の概要
アップグレードの手順は次のとおりです:
設定のバックアップ
プロジェクトのバックアップ
アップグレード
FineDBの移行
三.アップグレードツールのアップグレード手順
1.アップグレードツールをサーバ側にアップロードします。
2.次の図に示すように、管理者としてアップグレードツールを起動します:

3.設定パネルが表示され、次の図に示すように、プロジェクトのパスを入力します:

4.次の図に示すように、「..」をクリックしてバックアッププロジェクトのパスを選択します(この手順は省略できます)。

バックアップパスを選択せずにアップグレードを直接開始する場合は、次の図に示すように、バックアップディレクトリが選択されていない場合、バックアップはスキップされ、アップグレードが直接実行されます。元のプロジェクトとデータベースがバックアップされているかご確認ください。本当にスキップしますか。とヒントされます。「Yes」を選択してアップグレードを直接開始します。下の画像の通りです:

5.「アップグレード開始」をクリックすると、アップグレードの進行状況が表示されます。アップグレードが成功すると、次の図に示すようにupgrade successが表示されます:

6.アップグレード操作パネルを手動で閉じます。
7.アップグレードが成功したら、Tomcatを起動する
コマンドをtomcat/binディレクトリに切り替え、startup.batをダブルクリックしてtomcatを起動し、ポータルにログインします。パスは元の10.0のアクセスパスと一致する。
プラットフォームURL:http://IP:ポート/webroot/decisionwebrootはプロジェクト名、decisionはServlet名です。
テンプレートURL:http://IP:ポート/webroot/decision/view/report?viewlet=xxx.cpt またはxxx.frm
四.外部データベースの設定
アップグレードツールの処理後、プラットフォームのfinedbは組み込みデータベースモードに変わります。独自のデータベースに移行する場合は、データベースを移行する必要があります。 外部データベース設定をご確認ください。
データベースのマニュアルに従って、表を作成するコードなどの指示に従って作成してください。そうでなければ、移行が失敗します。

注1:アップグレードツールは、元の外部ライブラリのデータを変更することはありません。代わりに、データを読み込み、アップグレードのためにビルトインライブラリを生成します。
注2:以前の環境に影響を与えないように古いバージョンの外部ライブラリと独立させるには、元のデータベースインスタンスと同じユーザの下に新しいデータベースを作成して移行することができます。FineReport 11.0 の動作が安定したら、元の FineReport 10.0 の外部ライブラリを削除することができます。すでに準備済みの場合、元のインスタンスをそのまま使えても問題ありません。
五.クラスタのアップグレード
1.一つのノードでアップグレードして外部データベースを設定する
以上で紹介した方法に従い、一つのノードでアップグレードします。その後、外部データベースの設定を確認します。下の画像の通りです。

2.クラスタを実行する
クラスタ構成はそのまま保存されています。クラスタをオンにすれば実行できます。次の画像の通りです。

3.アップグレードファイルの同期
1.すべてのノードのtomcatを閉じ、アップグレードされていないノードのwebrootの下にあるscripts、upm、WEB-INFフォルダを削除します(削除する前にバックアップが完了していることを確認してください)。そうしなければ、FineReport 10.0 のデータが残され、異常が発生します。
2.アップグレードしたノードのwebrootのディレクトリにあるWEB-INFフォルダを別のノードにコピーし(外部ライブラリを構成し、クラスタを実行してからでなければならない)、WEB-INF\configフォルダの下にあるcluster.propertiesファイルを削除した後、各ノードのtomcatを順次起動し、クラスタ構成が完成します。

六.エラー時の対処法
アップグレード後に重大な故障が発生した場合は、以前のリリースにロールバックすることができます。
七.補足説明
1.アップグレードツールはWebプロジェクトのみのアップグレードであり、完全なデザイナのアップグレードは提供しません。デザイナのアップグレードが必要な場合は、まず11.0を新規インストールしてから、古いデザイナのプロジェクトを11.0にアップグレードした後、アップグレードしたプロジェクトを新しくインストールした11.0デザイナディレクトリにコピーしてください(つまり、11.0 webappsディレクトリのwebrootファイルをアップグレードしたプロジェクトファイルに置き換えます)。
2.Webプロジェクトをアップグレードした場合、アップグレードが成功したかどうかにかかわらず、アップグレードツールを再度実行しないでください。アップグレードは、バックアップされた10.0プロジェクトを使って再実行してください。
3.アップグレードツールはバージョンを跨いでアップグレードすることはできません。たとえば、9.0プロジェクトを10.0にアップグレードしたい場合は、プロジェクトを10.0にアップグレードしてから、10.0から11.0にアップグレードする必要があります。
4.10.0プロジェクトでtools.jarが設定されている場合は、toolsキットをもう一度導入する必要はありません。代わりに、%JAVA_HOME%/jdk/libにおける環境変数tools.jarを%TOMCAT_HOME%/libまたは%TOMCAT_HOME%/webapps/プロジェクト名/WEB_INF/libに配置してください。この手順を実行しないと、サーバーからエラーコード500が報告されます。
5.アップグレードツールは、公式のデータセット類プラグインもサポートしています。サポートしているプラグインは次のとおりです:
| プラグイン |
|---|
| 多次元データセット |
| SAP データセット |
| JSON データセット |
| MongoDB データセット |
| 新 SAP BW データセット |
| 螺旋データセット |
6.Windowシステムでアップグレードに失敗した場合、操作パネルには失敗の原因の具体的な情報が表示されます。
7.10.0 から11.0にアップグレードする場合、バックアップはデフォルトでschedule、backup、logsの3つのディレクトリをスキップしますが、アップグレードに失敗した場合、元のプロジェクトのschedule、backup、logsの3つのファイルをバックアップしたディレクトリに手動でコピーした後、バックアップしたパスに切り替えてください。
8.ログキーワード:次の表でアップグレードプロセスの一部キーワードが示されています。モジュールのアップグレードに失敗した場合はキーワードを検索して確認することができます。
| キーワード | ||
|---|---|---|
| 起動に成功しました | Fine assist start successfully | |
| 10.0 プロジェクトのバックアップ開始 | v10 backup process start | |
| 10.0 プロジェクトのバックアップが終了しました | v10 backup process start | |
| バックアップ失敗 | Backup fail | |
| データモジュールの更新に成功しました | Authority module upgrade successfully | |
| リソースファイルの更新に成功しました | Resource module upgrade successfully | |
| プラグイン更新ログ | プラグインを削除 | remove plugin file |
| プラグインをインストール | install plugin | |
| プラグインを更新 | upgrade plugin | |
| プロジェクトモジュールの更新に成功しました | Plugin module replace successfully | |
| 全体の交換に成功しました | V11 replace ok | |
| V11 モジュールは正常にアップグレードされました | V11 upgrade ok | |
| アップグレードが完全に成功しました | upgrade success | |