一.概要
一般では、FineReport帳票プロジェクトはリモートサーバーにディプロイしています。プロジェクト内の帳票やダウンロードを編集したい場合は、リモートサーバーの作業ディクトリーのもとで行う必要があります。
編集が完成した後、帳票やダウンロードの変更は直接にリモートサーバーの作業ディクトリーに保存され、リモートサーバーのFineReport帳票プロジェクトに有効です。
リモート設計は三つの部分に分けられています。
第一に、帳票プロジェクト管理員は予めリモート設計権限を設定しておきます。
第二に、一般ユーザーはローカルデザイナーでリモートサーバーの作業ディクトリーに接続します。
第三に、一般ユーザーはそれぞれの権限のあるテンプレートを編集します。
リモート設計は階層権限をサポートできません。ローカルデザイナー及びプラグインのJARファイルはリモートサーバーのJARファイルとの一致性を保つ必要があります。
二.リモート設計設定
1.管理員アカウントでリモートサーバーに接続
1.ローカルFineReportデザイナーで、[ファイル]-[作業ディレクトリ切り替え]-[その他]をクリックします。
2.をクリックして[リモートサーバ]接続を追加します。
3.下図のように、作業ディレクトリ設定パネルにリモートサーバの情報を入力します。ホスト名/IP、ポート、Webアプリケーション、Servletといった情報を入力すれば、自動的にホストの位置が生成されます。逆にホスト位置を入力すれば、上記の情報が生成されます。
例:localhost:8080/webroot/decision
4.リモートサーバの情報の入力が完成した後、リモートサーバのFineReportポータルにログインする場合と同じように、ユーザIDとパスワードを入力します。
5.[接続テスト]をクリックします。以下のヒント画面が表示されると、リモートサーバ接続設定が完成です。
6.リモートサーバ接続設定が完成した後、デザイナーウインドウの左上にリモートサーバポータルの管理員アカウント及び「リモート環境」が表示されます。
7.管理員アカウントでリモートサーバーに接続した後、[サーバ]-[リモート設計権限管理]で一般ユーザにリモート設計権限を付与することができます。
2.一般ユーザアカウントでリモートサーバーに接続
注意:一般ユーザアカウントでリモートサーバーに接続するには、管理員が一度リモートサーバーにアクセスして、リモート権限を付与する必要があります。権限を付与しなかった場合:以下のようなヒントが表示されます。
リモート設計の権限を持っていない、管理者に連絡してください。
1.ローカルFineReportデザイナーで、[ファイル]-[作業ディレクトリ切り替え]-[その他]をクリックします。
2.リモートサーバを選択します。
3.ユーザIDとパスワードを入力します。
4.[接続テスト]をクリックします。以下のヒント画面が表示されると、リモートサーバ接続設定が完成です。
5.同じように、リモートサーバ接続設定が完成した後、デザイナーウインドウの左上にリモートサーバーの一般ユーザのアカウント及び「リモート環境」が表示されます。
三.リモート設計‐テンプレート権限管理
1.概要
1.リモート設計テンプレート権限とは、リモートデザインを行う際に、異なったユーザが異なったテンプレート及びテンプレートが所属するフォルダーに対して、追加、編集、削除、名前変更といった権限このことを指します。
2.サブフォルダー作成、フォルダー/テンプレート名前の変更、フォルダー/テンプレート削除といった操作は権限のあるフォルダーの中で行うのみです。テンプレートを新規作成したい場合は権限のある非ルートディレクトリにのみ保存できます。
3.複数のユーザーが同時に同じフォルダー権限を持っている場合、データの一貫性を維持するために、同時アクセス制限がかけられています。実例:ユーザーAとユーザーBが同時にリモートサーバのディレクトリに接続しています。Aがテンプレート実例.cptを削除しました。この時、Bの作業ディレクトリは変化しません。Bが実例.cptをオープンする場合は、「実例.cptが削除されました、オープンできません。」とヒントします。
4.現在、「ユーザ」と「役割」の2つの次元から、一般ユーザのリモート設計のテンプレート権限を設定できるのはスーパー管理者のみです。
2.操作手順
2.1.管理員アカウントでリモートサーバに接続
1.ローカルFineReportデザイナーで、[ファイル]-[作業ディレクトリ切り替え]-[その他]をクリックします。
2.をクリックして[リモートサーバ]接続を追加します。
3.下図のように、作業ディレクトリ設定パネルにリモートサーバの情報を入力します。ホスト名/IP、ポート、Webアプリケーション、Servletといった情報を入力すれば、自動的にホストの位置が生成されます。逆にホスト位置を入力すれば、上記の情報が生成されます。
例:localhost:8080/webroot/decision
4.リモートサーバの情報の入力が完成した後、リモートサーバのFineReportポータルにログインする場合と同じように、ユーザIDとパスワードを入力します。
2.2.ユーザテンプレート権限を設定
1.[サーバ]‐[リモート設計権限管理]をクリックして、リモート設計権限管理パネルが表示されます。
2.[ユーザー]タグをクリックしま。
をクリックして、リモート設計ユーザーを追加します。3.下図のように、追加したいユーザの前にチェックを入れ、[確定]をクリックします。
4.検索ボックスにユーザ名を入力し、ポータルユーザを検索できます。
5.リモート設計権限管理パネルでは、各ユーザーがアクセスできるテンプレートを設定できます。
6.アカウント「demo」でログインし、リモート作業ディレクトリにアクセスすると、アクセスできるテンプレートは許可付与済みのテンプレートのみです。
2.3.ユーザテンプレート権限を設定
1.部署権限だけ設定すると、一般のリモート設計権限管理のニーズに満足できず、ユーザに不便なので、リモート設定では、役割権限の概念が導入されています。 ポータル管理員は特定の役割にリモート設定権限を付与できます。
2.ポータル管理員のアカウントで管理ポータルにログインし、役割権限を確認します。詳細な内容は役割を参照してください。ここでは詳しく紹介しません。
3.デザイナで[サーバ]‐[リモート設計権限管理]をクリックして、リモート設計権限管理パネルが表示されます。[役割]タグをクリックします。役割「demo」にテンプレートリモート設定の権限を付与します。
4.役割「demo」のアカウントでログインし、リモート作業ディレクトリにアクセスすると、アクセスできるテンプレートは許可付与済みのテンプレートのみです。
四.リモート設計データ接続権限管理
1.概要
1.リモートデータ接続権限は、リモート設計の時、異なったユーザがFineReportプロジェクト内の各データ接続に異なった権限を持つということを意味します。
2.一般ユーザーがリモートでテンプレートを設計し、データ接続に関係する操作を行う時、自分が持つ権限内で行うしかできません。例えば、データベースクエリ、ストアドプロシージャ、データ辞書など。
注意:プログラムデータセット、ファイルデータセット、ビルトインデータセット、サーバデータセットはリモート設計データ接続管理をサポートできません。すべてのポータルユーザがプレビュー、使用、アクセスできます。
2.操作手順
2.1.データ接続制御を有効にする
1.ポータル管理員のアカウントでポータルにログインします。
2.[システム]‐[権限管理]‐[グローバル設定]‐[データ接続制御]を有効にします。
2.2.データ接続権限を付与
1.データ接続制御を有効にした後、[権限管理]‐[データ接続]‐[グローバル設定]で、役割「demo」にFRDemoJPの使用権限を付与します。
2.ユーザがデータ接続を編集したい場合、ポータル管理員が[システム]‐[権限管理]‐[グローバル設定]で、設定済みのデータ接続の編集をユーザに付与します。
2.3.データ接続権限を確認
1.役割「demo」のアカウントでログインし、リモート作業ディレクトリにアクセスします。
2.下図のように、demoにはFRDemoJPの使用権しか持っていません。
3.管理員の場合、FRDemo、FRDemoJP両方の使用権を持っています。