一.概要
1.バージョン
帳票サーババージョン | 機能変動 |
11.0.6 | グラフの条件属性において、「集計フィールド値」という新しい条件が追加されました。これにより、グラフの値と他のフィールドの値を比較することができ、チャートのアラートや系列値の比較などのシーンを実現できます。 |
2.期待される効果
複数系列のチャートや組み合わせグラフを作成する際、2つ系列の値を比較し、特定の条件を満たした場合に条件表示を実現したいと考えられています。
例えば、縦棒グラフと折れ線グラフの組み合わせグラフにおいて、製品の品質スコアが最低合格値を下回った場合、縦棒グラフを赤色で表示します。以下の図のように:
3.実現方法
バージョン11.0.6以降のデザイナでは、グラフに条件表示を設定することで実現できます。具体的には、縦棒グラフに条件を追加し、選択可能な列として[値]を選択し、条件として[集計フィールド値]を選択します。これにより、グラフの値と別のフィールドの値を比較し、条件を満たした場合に棒グラフの配色を変更できます。
注意: この機能は、円グラフ、縦棒グラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、レーダーチャート、組み合わせグラフ内の関連するグラフでのみサポートされています。以下の図のように:
二.例
1.データ準備
デザイナで新しい一般帳票を作成し、新しいビルトインデータセットを作成します。テーブルの設計は以下の図の通りです:
2.グラフの挿入
セル範囲を結合します。上部ツールバーの[チャート]ボタンをクリックし、[組み合わせグラフ]-[縦棒グラフ-折れ線グラフ]を挿入します。以下の図のように:
3.グラフのデザイン
グラフを選択し、右側のプロパティパネル[セル要素]をクリックします。ここでは、グラフの[タイプ]、[データ]、[スタイル]、[特殊効果]などの各種属性を設定できます。
3.1データのバインド
組み合わせグラフでは、それぞれのデータを個別にバインドする必要があります。縦棒グラフには製品に対応する品質スコアをバインドし、折れ線グラフには製品に対応する最低合格スコアのデータをバインドします。以下の図のように:
3.2スタイル設定
ユーザは実際の要件に応じてグラフのスタイルを調整できます。本例では、グラフのタイトルを非表示に設定し、[凡例]を上部に配置、さらに系列の配色計画を[新特性]に変更します。以下の図のように:
3.3条件表示
本例で実現したい条件表示は以下の通りです:製品の品質スコアが最低合格スコアを下回った場合、該当する製品の縦棒グラフを赤色で表示します。
そのため、縦棒グラフに条件属性を追加し、配色を赤色に設定します。条件は次のように設定します:
系列、以下、最低合格スコア、ファースト
この条件は、縦棒グラフの各製品の系列値と各製品の最低合格スコアを比較するもので、一対一のマッピング関係を表します。
操作手順は以下のビデオのように:
4.効果プレビュー
4.1PC端末
帳票を保存し、[改ページプレビュー] をクリックすると、PC端末での効果は第1章第2節をご覧ください。
4.2モバイル端末
App端末 と HTML5 端末両方ともサポートされています。効果は以下の図のように: