一.概要
1.機能紹介
本マニュアルでは、チャートデータ設定項目の一般的な設定について詳しく説明します。個別のチャートに特別なデータ設定がある場合は、これらのチャートに関するマニュアルで説明します。チャートデータ要素には二つの設定項目(下図)が含まれます。
データソース:必須項目としてチャートデータを設定します。
データフィルター:オプション項目としてチャートの分類と系列をフィルターします。
二.データソース
データソースには、データセットデータとセルデータの二種類があります。カテゴリ、系列名、系列値からデータセットのフィールドまたはセルデータを選択することができます。
10.0.9以降のデザイナでは、カテゴリーと系列が分かりやすくなるよう、すべての基礎チャートにカテゴリーと系列の設定を追加しました。通常では、X軸は分類を表し、系列は凡例を表し、Y軸は分類の下の系列値を表します。
例として縦棒グラフを取り上げます。テンプレートに縦棒グラフを挿入すると、分類と系列の位置に説明テキストが表示されます。下の画像の通りです。
1.データセットデータ
データセットデータ:チャートのデータは、データセットから直接取得されます。詳細な設定方法についてはデータセットデータを使用をご参照ください。
2.セルデータ
セルデータ:チャートのデータはセルから取得され、データを計算する必要があり、データセットからデータを直接利用できない場合によく利用されます。詳細な設定方法についてはセルデータを使用をご参照ください。
3.集計方法
フィールド値を選択して、値フィールドの集計タイプを設定できます。既定では、合計となっているが、最初、最後、合計、平均、最大値、最小値、件数に設定することができます(下図)。
注:デザイナバージョン10.0.14以降で集計方法として「最初/最後」に設定されている場合、10.0.14以前バージョンでは「なし」に変わります。
10.0.14以前バージョンでは「なし」に設定されている場合に、10.0.14以降のバージョンでは「最後」に変わります。
三.データフィルタ
1.データフィルタ-分類
データフィルタ-分類とは、特定のデータ分類のみを表示するということを指します(下図)。
先頭のデータのみを使用:チェックを入れると、レコード数が設定可能になります。これは上位データのみが使用されることを意味します。たとえば、レコード数が1に設定されている場合、最大値を持つデータのみが表示されます。
レコード数:レコード数制限を設定します。
余りを「その他」にまとめる:チェックを入れると、レコード数以内の上位のデータに加えて、他のデータが「その他」としてまとめて表示されます。
分類が空の時表示されません:チェックを入れると、分類が空であるが、他のデータがある場合、当該分類を表示しないことを意味します。
2.データフィルタ-系列
データ系列フィルタリングとは、特定のデータ分類のみ表示することを指します。設定方法は3.1と同様ですが、設定は系列に反映されることが相違点です。(下図)
注:レコード数を負数にしてはなりません。分類が「なし」の場合、特定の分類のすべての系列に対応する値がNullであることを意味します。系列が「なし」の場合、特定の系列に対応するすべての値がNullであることを意味します。すべての項目にチェックを入れると、まず空のデータを削除してフィルタ・マージを実施します。
例:10個の系列に対して最初の5個を表示し、最後の5個を「その他」としてマージします。「系列は空の時表示されません」にチェックを入れて、3番目の分類がNullとなっている場合、分類1、2、4、5、6、その他で表示されます。
3.データフィルターリング事例
チャート帳票では、系列を全部表示するのではなく、必要な系列または最上位系列のみを表示したい場合があります。同時に、記録値と異なる表示データを設定したいこともあります。
3.1.データフィルタリングの設定
本マニュアルでは、円チャートを例にしています。
すべての扇形が、一つの系列となっています。グラフを選択し、右側のデータ-データフィルタ-系列をクリックします(下図)。
最初の三個のデータのみを表示するように設定します。系列は空の時表示されませんを有効にすることができます。分類は系列の設定と同様であるため、説明は省略します。
効果は次のとおりです。
3.2.データスタイルの設定
データ形式とは、グラフにデータを表示するときに、不要なデータを避け、且つ重要なデータに焦点を合わせたり、データの表示を変更したりするように、データの表示を変更することを指します。
形式設定は、データ辞書と数式形式の二種類に分けられます。具体的な設定については、データ辞書と数式形式を参照してください。
注1:グラフがセルデータを使用する場合、セルの表示値が使用されます。これは、表とグラフの表示に一貫性を保つためです。フィルタのデータ形式によりセルの表示値によって対応する実際値と表示値を設定することもできます
注2:グラフがデータセットデータソースを使用する場合、実際値と表示値を設定でき、グラフをパラメータ転送のハイパーリンクとして使用すると、グラフ自体の実際値を直接転送できます。