一.概要
1.バージョン
帳票サーババージョン | 機能変動 |
11.0 | - |
11.0.32 | トリガーロジックとメッセージの最適化 |
2.機能概要
ユーザがプロジェクトリソースにアクセスする際、スレッドのブロッキングなどの問題が発生する可能性があります。これらの問題が原因でシステムのクラッシュが引き起こされることがあります。
FanRuanでは、「リソーススケジューリング・サーキットブレーカー」機能を提供し、スレッドブロッキングに対するフェイルセーフ戦略を導入することで、システムクラッシュのリスクを軽減します。
二.説明
1.機能の有効化
「リソーススケジューリング・サーキットブレーカー」機能を有効にする場合、FineReportのバージョンによって設定手順が異なります。使用しているバージョンに応じて、適切な設定方法を選択してください。
FineReportバージョン | 機能の有効化手順 |
11.0.29以前のバージョン | 本機能を有効にすることには、V1.4.3以上のリソーススケジューリング・サーキットブレーカープラグインをインストールする必要があります デザイナプラグインをインストール方法については、ヘルプドキュメント「デザイナプラグイン管理」を参照してください。 サーバプラグインをインストール方法については、ヘルプドキュメント「サーバプラグイン管理」を参照してください。 注意: V1.4.2以下のバージョンのプラグインを使用するとエラーが発生する可能性があるため、必ずアップグレードしてください。 |
11.0.30及び以降のバージョン | 1)管理者はでFineReportポータルにログインし、[システム]-[システム管理]-[標準]をクリックします。 2)[障害対処専用の設定]内の[スレッドサーキットブレーカー]スイッチが有効になっていることを確認します。 注意:FineReportのバージョンを11.0.29以前から11.0.30以降へアップグレードすると、リソーススケジューリング・サーキットブレーカープラグインは自動的に無効化され、[スレッドサーキットブレーカー]スイッチがデフォルトでオフになります。手動でスイッチをオンにしてください。 |
2.機能作用
この機能を有効にすると、以下の処理が自動で行われます。
1)従来のHTTPスレッドプールを非同期スレッドプールに置き換えます。
2)CPU 負荷が80%以上、またはReportスレッドプールの使用率が85%以上の場合、スレッドが高負荷状態と判断されます。
スレッドが高負荷状態にある場合、 15 秒ごとにスレッドブロック(デッドロック状態)と長時間実行スレッドの検出を行います。
• 同じsessionで3つ以上のスレッドがブロックされている場合、sessionを強制終了します。
• スレッドデッドロックが発生した場合、デッドロックしたスレッドを強制中断します。長時間実行スレッドが存在する場合、スレッドを強制終了します。
• スレッドが中止されると、フロントエンドに「現在のシステムメモリ負荷が高すぎるため、システムのフェイルセーフ保護が発動しました。現在のテンプレート計算は中止されましたので、しばらくしてから再試行してください」というメッセージが表示されます
