一.概要
定期的に帳票を自動作成・保存したい時は、帳票をタスクスケジューラに追加すると便利です。タスクスケジューラを設定すると、サーバは指定された時間になると設定されたタスクを実行して、結果をファイルに保存します。
また、使用者は結果をメール、プラットフォームメッセージなどの形で通知するのを設定し、タイムリーに対応できます。
二.タスクスケジューラの紹介
1.管理ポータルの設定画面に入る
1.[システム]-[タスクスケジューラ]に入り、タスクスケジューラの設定をします。
2.または、http://localhost:8075/webroot/decision/timer(ビルドインプロジェクトの場合)からタスクスケジューラ設定に入ることもできます。


2.タスク管理のページ
1.タスクスケジューラページでは、タスクを新規作成・変更・削除することができます。タスクスケジューラの詳しい設定の方法について、[タスクスケジューラ設定手順]をご確認ください。
2.新たに設定されたタスクは、タスクスケジューラの管理パネルにおけるリストで表示されます。下図のように、一回実行する、編集、コピー、確認、削除ができます。
注:「スケジューラオブジェクトなし」と設定されているタスクは、テンプレート使用の欄では、「- -」が表示されます。


3.運行モニタリング
1.運行モニタリングは、主にログの機能をはたしており、タスク実行の簡単な情報を確認できます。
2.既定では、運行モニタリングには当日のタスクのみが表示されます。検索バーからテスクの実行記録を確認することができ、何も入力せずに検索ボタンを押すと、すべてののタスクデータが表示されます。

3.2020-07-08及びそれ以降のJARファイルでは、「運行モニタリング」ページに実行中のタスクを表示するようになりました。実行しているタスクは、「運行モニタリング」ページの[実行中のタスク]に表示されます。
注:[実行中のタスク]リストでは、既定では当日のタスクであるかどうかと関係なく、すべてのタスクが表示されます。
4.結果ファイルの確認
1.既定では、タスクの実行が終了すると、結果ファイルが%FR_HOME%\webapps\webroot\WEB-INF\scheduleに保存されます。
5. グローバル設定を変更
1.グローバル設定のページで、プラットフォームメッセージまたはEメールアラートで運行エラーを送る設定をすることができます。アラートメッセージには、タスク名とエラー発生の時間が記載されます。タスクスケジューラページの左上にある[グローバル設定]ボタンを押すと、アラートメッセージの設定ができます。
2.アラートメッセージを送る方法は、プラットフォームメッセージとEメールアラートがあります。アラートメッセージには、タスク名とエラー発生の時間が記載されます。メールサービス設定の方法について、Eメール管理をご確認ください。

注:リスタートの設定が有効にされているタスクは、最初の実行が失敗しても、リスタートが成功に完了したら、アラートしません。リスタートも失敗した場合にのみ、アラートメッセージが送られます。
3.スケジューラタスクが失敗したら、エラーメッセージが送られます。下の画像の通りです。R1はタスク名、R2は運行時間です。
プラットフォームメッセージ
Eメール

三.実行過程
スケジューラタスクが実行される順序は次の通りです。
タスクが実行される最初の段階で、実行条件に満たしているか判断します。Trueであればスナップショットを作成しますが、Falseであればリスタート設定を確認します。
スナップショットの作成が成功したら、結果を送ります。スナップショットの作成が失敗したら、リスタート設定を確認します。
結果を送るプログラムが終わると、プログラムが成功したかにかかわらずタスクが終了されます。

四.数式の使用
1.帳票がサポートしている数式は、タスクスケジューラもサポートしています。
2.数式の使用範囲について、下の表をご確認ください。
FineReport帳票の類型 | 数式の使用位置 | 備考 |
一般帳票 | スケジューラオブジェクト-パラメータ設定 スケジューラオブジェクト-ファイル名 スケジューラ周期-実行条件-数式判断 ファイル処理-プラットフォーム通知-テーマと内容 ファイル処理-Eメール通知-テーマと内容 ファイル処理-クライアント通知-テーマと内容 ファイル処理-SMS通知-SMSパラメータ | -- |
ブロック帳票、ダッシュボード | スケジューラオブジェクト-ファイル名 スケジューラ周期-実行条件-数式判断 ファイル処理-プラットフォーム通知-テーマと内容 ファイル処理-Eメール通知-テーマと内容 ファイル処理-クライアント通知-テーマと内容 ファイル処理-SMS通知-SMSパラメータ | 1)デフォルトページセルのみサポート、シートを跨ぐことができない 2)ブロック帳票では、複数のblockがあるなしと関係なく、パラメータをA1のようなblock名がない形ではなく、必ずblock1~A1のような形でブロック名を付けなければなりません。 |
注:2020-04-26及びそれ以降のJARファイルでは、タスクスケジューラの設定ページには[ブロック帳票]のセルの数値の取得をサポートできるようになりました。
五.スケジューラタスクにおけるユーザエラーメッセージの消去
1.2020-06-08 及びそれ以降のJARファイルでは、タスクスケジューラの設定が終わった後、タスクの既定ユーザグループ に属しているユーザ・役割・部署・役職を、ユーザ管理から削除して、タスクを再び実行すると、fanruan.logファイルにerrorレベルの記録が記入されます。
2.具体的なロジックは、次の表をご確認ください。
消去した内容 | 詳しいシーン | エラーメッセージ |
ユーザが消去される | ポータルユーザ 1人のユーザ:一行のエラーメッセージ 200人のユーザ:一行のエラーメッセージ、200人のユーザが消去されたことを記載。 200人以上のユーザ:一行のエラーメッセージ、200人のユーザが消去されたことのみを記載。 カスタマイズユーザ フィールドにあるものの、マッチングが失敗したユーザであれば、すべてエラーメッセージに記載。最多200個。 | 書式: 既定ユーザグループの一部のユーザは存在しない、タスクスケジューラ任務:[ユーザ名(ユーザ名)]を確認してください。 例示: 既定ユーザグループの一部のユーザは存在しない、タスクスケジューラ任務:[ユーザ名(ユーザ名)]を確認してください。 |
役割が消去される | 1つの役割:1行のエラーメッセージ 複数の役割:行のエラーメッセージ | 既定ユーザグループの一部の役割は存在しない、タスクスケジューラ任務を確認してください。 |
部署が消去される | 1つの部署:1行のエラーメッセージ 複数の部署:1行のエラーメッセージ | 既定ユーザグループの一部の部署は存在しない、タスクスケジューラ任務を確認してください。 |
役職が消去される | 1つの役職:1行のエラーメッセージ 複数の役職:1行のエラーメッセージ | 既定ユーザグループの一部の役職は存在しない、タスクスケジューラ任務を確認してください。 |