一.概要
数式形式は、数式の方法を通して実際値と表示値を関連させます。本章では例を挙げ、実際に操作しながら数式形式の使い方を紹介します。
数式形式の数式とデータ辞書の数式は異なっています。データ辞書では数式を通して実際値のフィルタができますが、数式形式は実際値のフィルタができません。数式形式では定義下の実際値と表示値の関連規則は、すべての実際値に作用します。
二.操作手順
1.使用シチュエーション
データベースにはデータ値が分類IDであるデータがあります。帳票で表示するには、分類名称の様式に変えなければなりません。しかし、分類名称というデータ列は存在していないため、データ辞書の設定では実現できないので、数式形式を使う必要があります。
2.数式形式--帳票を作成1
帳票を新規作成し、製品表[ds1]を作成します。
A1:D1に「製品ID、製品名、CategoryID、CategoryName」を入力し、データをA2:D2に配置します。
プレビューすると、D2が展開した表示値は実際値と同じ[ProductID]になっています。
3.数式形式--帳票を新規作成2
種類表を新規作成し、データ列は以下のように示しています。
4.数式形式--帳票を新規作成3
D4に[セル属性]-[形式]-[数式形式]を設定します。数式は「value("ds2", 2, 1, mid($$$, 1, 1), 1)」です。
プレビューすると、D2が展開した表示値は製品の分類名称となっています。
5.数式説明
$$$は現在セルの実際値です。
mid($$$, 1, 1):現在セル実際値の第1位から始める最初の文字を取り出します。[CategotyID]には一文字しかないため、[CategotyID]の値を取り出しました。
value("ds2", 2, 1, mid($$$, 1, 1), 1):ds2データセットの第1列において、値がmid($$$, 1, 1)であるデータが対応している第2列の集合の最初の値です。ds2において、[ID]の値が[CategotyID]であるデータが対応している[Name]の値を取り出します。
6.数式紹介
mid数式
"mid("string",3,2):文字列「string」の第3の文字から連続の2文字を取り出します。value数式:
value("ds1",2) :データセットds1第二列の値の集合を取り出します。
value("ds1",2,1) :データセットds1第二列の第一行の値を取り出します。
value("ds1",2,1,"帆软"): データセットds1の第1列において、値が「帆软」と対応している第2列の値の集合を取り出します。
value("ds1",2,1,"帆软",3):データセットds1の第1列において、値が「帆软」と対応している第2列の値の集合の中にある3番目の値を取り出します。