一.概要
1.アプリケーションシナリオ
チャートのデータが比較的簡単な場合、チャートデータがデータセットから直接取得できます。データソースとして[データセット]を選択し、対応するデータセットを選択してから、チャートデータを関連づけると済みます。
2.機能の説明
データを関連付けするときに、チャートを定義するための「系列名」として「フィールド値」または「フィールド名」を選択できます。両者の違いは、対象となるデータテーブルの構造にあります。
下図の通りです。
注:データベーステーブルの各列はフィールドと呼ばれ、列名は「フィールド名」、列のレコードは「フィールド値」、「系列名」はFineReportチャートの凡例に対応しています。
上記の2つの表に基づいて様々な方法で取得されたグラフは一致しています(下図)。
二.事例
1.データの準備
一般帳票を作成し、データセットパネルでビルトインデータセットを二つ作成します。帳票の構造は、1.2の効果図をご参照ください。
2.チャートデザイン
2つのセル領域を結合し、縦棒グラフをそれぞれ挿入します。スタイル-タイトルで2つの縦棒グラフのタイトルを設定します。下図の通り、それぞれ「フィールド値を系列名にする」、「フィールド名を系列名にする」に設定します。
3.データの関連付け
1.系列名にフィールド値を使用
販売-フィールド値データセットを選択し、分類に地域(X軸)を選択します。系列名を使用にフィールド値を選択し、系列名に製品を選択します。つまり、凡例は製品フィールド値:ジュースとコウヒーとなっています。値に販売を、集計方法に合計を選択します。つまり、X軸は当該区域における当該製品の売上を示します。
下図の通りです。
注:バージョン10.0.9以降のデザイナでは、系列名を「なし」に設定することができます。「なし」に設定すると、デフォルトとして「フィールド名」が系列とされます。
2.系列名にフィールド名を使用
販売-フィールド名データセットを選択し、分類に地域(X軸)を選択します。系列名を使用にフィールド名を選択し、フィールド名にコーヒーとジュースを選択してください。つまり、コーヒーとジュースのフィールド値をY軸の値にし、既定では、フィールド名は系列名として設定されるが、系列名が手動で変更できます。集計方法に「合計」を選択してください。下図の通りです。
4.プレビュー
1.PC端末
レポートを保存し、改ページプレビューをクリックすると、グラフの効果は下図のようになります。
2.モバイル端末
APPとHTML5端末でプレビューでき、効果は下図のようになります。