一.概要
FineReport製品は、帳票デザイナとFineReportポータルの2つの部分で構成されています。
• 帳票デザイナでは、テーブルやチャート、パラメータ、ウィジェット、書き込み、印刷、エクスポートなど、帳票に関するさまざまな機能の設計を行うことが可能です。
• FineReportポータルでは、帳票、ユーザ、システム設定を一元管理できます。[ユーザ管理]、[目次管理]、[権限管理]、[システム管理]、[スマート運用保守]、[セキュリティ管理]などの主要な機能を備えています。管理者はFineReportポーtるを使用して帳票を管理し、権限の割り当て、ユーザ設定、システム管理などを行います。一般ユーザはFineReportポータルにログインし、自分の権限内の帳票を閲覧できます。
二.デザイナ概要
FineReportの帳票デザインの画面概要は、以下の図のとおりです:

1.メニューバー
メニューバーには、デザイナのすべての管理機能が含まれています。詳細については、「操作ガイド」を参照してください。
2.帳票管理パネル
FineReport 11.0のデザイナで作成されたすべての帳票は、デフォルトで %FR_HOME%/webapps/webroot/WEB-INF/reportletsフォルダに保存され、帳票管理パネルに表示されます。以下の図を参照してください:

3.データセット管理パネル
データセット管理パネルは、ユーザが定義したデータセットを保存するためのパネルです。データセットとは、SQLクエリ文を使用してデータベースから取得したデータです。帳票設計する時の直接的なデータソースとして使用されます。
データセットには、[テンプレートデータセット]と[サーバデータセット]の2種類があります。

4.帳票プレビューボタン
[プレビューボタン]をクリックすると、帳票のプレビュー方法を選択できます。
一般帳票には、以下の4種類のプレビュー方法があります:[改ページプレビュー]、[書き込みプレビュー]、[データ分析]、[モバイル端末プレビュー]。デフォルトのプレビュー方法は[改ページプレビュー]です。以下の図を参照してください:

可視化カンバンには2種類のプレビュー方法があります:[PC端末プレビュー]、[モバイル端末プレビュー]。以下の図を参照してください:

意思決定帳票(frm)は3種類のプレビュー方法があります:[PC側プレビュー]、[モバイル端末プレビュー]、[開発者デバッグ]。以下の図のように:

5.帳票書式調整ボタン
これらのボタンを使用して、帳票のフォントやセルの書式を調整します。
• フォント:種類、サイズ、太字、斜体、下線、位置、前景(フォントの色)。
• セル:枠線、背景(背景の色)。
6.帳票設計ショートカットボタン
帳票設計時に頻繁に使用される機能のボタンがショートカットボタンパネルに配置されています。これには、セルの結合、セルの結合解除、データ列の挿入、テキストの挿入、リッチテキストの挿入、数式の挿入、チャートの挿入、画像の挿入、斜線の挿入、子帳票の挿入、フローティング要素の挿入が含まれます。
7.変数パネル
テンプレートパラメータとデータセットパラメータがウィジェットにバインドされ、データクエリ時にクエリウィジェットが配置されるパネルです。
8.帳票デザインの主体
帳票デザインの主体は、帳票主体スタイルを設計する画面です。上図から見えるように、帳票主体画面は、Excelに似た無限行無限列のテーブルで、基本的な操作方法はExcelに似ており、シンプルで使いやすいです。
FineReportで帳票を設計する際には、データ列とセルをバインドする操作を知るだけで十分です。そのため、これらの操作はすべてバックエンドでコード処理され、多くの場合、コードを書く必要ありません。
9.プロパティパネル
1)プロパティパネルは6つのセクションに分かれており、それぞれセル要素、セル属性、フローティング要素、ウィジェット設定、条件属性、ハイパーリンクです。縦向きのTab形式で表示されます。
2)プロパティパネルの左上隅にある灰色の三角矢印をクリックすると、プロパティパネルを折りたたんだり展開したりできます。折りたたむと、Tabブロックのアイコンのみが表示され、展開するとTabブロック内の設定項目が表示されます。

特定のTabブロックを選択した後、右上の青い矢印をクリックすると、そのTabブロックをポップアップさせたり、元に折りたたんだりできます。
プロパティパネルが単独でポップアップ表示される場合、パネルの高さが小さくなります。設定項目が表示しきれない場合、スクロールバーが表示されます。マウスを下部にホバーすると、スタイルが両方向のドラッグ矢印に変わり、プロパテパネルの高さを調整できます。

ポップアップパネルのタイトルにマウスをホバーすると、パネルをドラッグすることでその位置を変更できます。

10.ログパネル
ログパネルをクリックして、デザイナの詳細なログ情報を確認できます。ログレベルや設定も表示されます。

11.スマート検索
AlphaFineは、FanRuanが独自に開発した帳票を作成のためのスマートアシスタントです。AlphaFineを使用すると、すべての帳票設計に関連するリソースを検索できます。ユーザが帳票を設計するのをサポートします。詳細については、ドキュメント「AlphaFine」を参照してください。

12.sheet管理パネル
帳票のsheetページを管理することができ、新しいsheetページを追加したり、削除したり、名前を変更したり、sheetページをコピーしたりできます。

13.スクロールバー
作業エリアの右下にあるスクロールバーは、帳票本体の拡大・縮小に使用されます。
14.テンプレートアシスタント
FineReport 11.0 には[テンプレートアシスタント]プラグインが内蔵されており、cpt テンプレートに対して「テンプレートアシスタント」ボタンをクリックすることで、テンプレートのパフォーマンスをチェックできます。これにより、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性のある箇所を発見し、ユーザに警告を表示するとともに、修正案を提案します。
注意: 本機能はcpt テンプレートのみ対応しています。

15.メッセージ通知
FineReport 11.0 にはメッセージ通知機能があり、設計環境の不一致などの異常が右上角の
に通知されます。
三.FineReportポータル概要
FineReportポータルは、FineReportに標準搭載されている帳票管理システムです。
管理者はFineReportポータルを使用して帳票を管理し、権限の割り当て、ユーザ設定、システム管理などの機能を実行できます。一般ユーザはFineReportポータルにログインし、自身の権限内の帳票を閲覧できます。
1.初期化設定
FineReportデザイナをインストールすると、デフォルトでFineReportポータル初期化設定のウェブページが開きます。以下の図のように表示されます:

初期化設定のウェブページが自動的に開かない場合は、FineReportデザイナのメニューで[サーバ]-[FineReportポータル]をクリックして開くことができます。以下の図のように表示されます:

初期設定ページで、スーパ管理者アカウントのユーザ名とパスワードを設定し、[確定]をクリックし、[次へ]ボタンをクリックします。以下の図を参照してください。
注意:設定したユーザ名とパスワードは必ず覚えておいてください。ここで設定する管理者パスワードは、基本的に変更やリセットができませんので、絶対に忘れないようにしてください!
データベース設定ページに進んだ後、必要に応じて[取込みデータベース]または[外部データベース]を選択します。以下の図のように:
• 組込みデータベースは個人のローカル試用に適しています。[直接ログイン] をクリックすると、システムに直接ログインして使用できます。
• 外部データベースは企業の正式な使用に適しています。[データベース設定] をクリックし、プロジェクトに外部データベースを設定します。外部データベースの設定については、ヘルプドキュメント「外部データベース設定」を参照してください。

データベースの設定が完了した後、ログインページで設定した管理者アカウントとパスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。以下の図を参照してください:

2.ログイン画面
管理者アカウントでFineReportポータルにログインした後、「目次」画面で目次内の帳票を見ることができます。以下の図を参照してください:

3.システム画面
[システム]画面では、管理者が[ユーザ管理]、[目次管理]、[権限管理]、[システム管理]、[スマート運用保守]、[セキュリティ管理]などの主要な機能を設定できます。以下の図を参照してください:
3.1目次管理
目次管理:ポータルのディレクトリツリーに対して追加、削除、変更などの操作を行い、ディレクトリの位置を自由に調整できます。画面は以下の図のように:

3.2ユーザ管理
ユーザ管理:ポータルのユーザ情報を管理します。画面は以下の図のように:

3.3権限管理
権限管理:システム設定のセキュリティルールやセキュリティポリシーに基づき、ユーザは自分が許可されたリソースのみをアクセスできるように管理します。画面は以下の図のように:

3.4画面設定
画面設定:FineReportポータルのログイン画面、ポータルテーマ、ポータルスタイル、ディレクトリスタイルのカスタマイズ設定を行います。画面は以下の図のように:

3.5システム管理
システム管理:FineReportポータルのシステム設定項目であり、ログイン設定、標準設定、印刷設定、SMS設定、キャッシュ設定機能などが含まれます。画面は以下の図のように:

3.6タスクスケジューラ
タスクスケジューラ:定期タスクを設定すると、サーバは指定された時間に自動的にタスクを実行し、必要なファイルを生成します。生成した結果は、メール、SMS、ポータルメッセージ通知の形式でユーザに通知され、ユーザは迅速に分析と意思決定を行うことができます。画面は以下の図のように:

3.7モバイル管理
モバイル管理:以下の内容を含む:APP起動画面、デバイスバインド、QRコード設定、テーマ、ディレクトリ、その他。画面は以下の図のように:

3.8登録管理
登録管理:現在のレポートプロジェクトのバージョン情報および購入済み機能リストを確認できます。画面は以下の図のように:

3.9スマート運用保守
スマート運用保守:一連の手順を通じて製品の管理とメンテナンスを行うプロセスです。画面は以下の図のように:

3.10データ接続
ポータルデータ接続:デザイナを経由せずに、直接新しいデータ接続を作成でき、かつ現在の帳票システムが接続しているデータベースを確認および編集できます。
3.11プラグイン管理
サーバプラグイン管理:サーバ上でプラグインのインストール、削除、更新、無効化、有効化を行うことができます。画面は以下の図のように:

3.12セキュリティ管理
セキュリティ管理:主にセキュリティ保護、アクセス制御、SQLアンインジェクション、グローバル透かし設定を含みます。画面は以下の図のように:

3.13テンプレート認証
テンプレート認証:ユーザが閲覧できる帳票を制御します。認証方法には、ユーザ名とパスワードによる認証、役割権限による認証、デジタル署名認証があります。画面は以下の図のように:

3.14地図設定
地図設定:地図情報をカスタマイズして設定できます。 画面は以下の図のように:

3.15データ抽出キャッシュ
データ抽出キャッシュ:データセットクエリの結果をキャッシュすることで、同じクエリを再度実行する際に、データベースに再接続してクエリを実行する必要がなくなります。キャッシュを直接使用することでリソースを再利用し、データ取得時間を短縮して帳票の表示速度を向上させます。 また、定期的にキャッシュデータを抽出して更新することで、データの正確性を向上させます。